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47歳R.メディエートが“ミラクルV”で8年ぶりツアー優勝!

更新日:2010/10/18 10:30
47歳R.メディエートが“ミラクルV”で8年ぶりツアー優勝!

 

 初日から首位を快走してきた47歳のロッコ・メディエート(米)が、苦労しながら終盤の“ミラクルチャージ”で逃げ切り8年ぶりのツアー通算6勝目を挙げた。

 米男子ツアーのフォールシリーズ第3戦、フライズ・ドットコム・オープン(カリフォルニア州、コードベールGC)は現地時間17日に最終ラウンドの競技を終了。首位スタートながら12番までに5ボギーを叩き後続に逆転を許したメディエートだったが、絶体絶命のピンチに16番バーディ、17番イーグルを奪い返し終盤に再逆転。2オーバー73とスコアは落としたものの、通算15アンダーで後続に1打差をつけ完全優勝を達成した。

 何といっても圧巻は飛ばし屋ならワンオン可能な358ヤードの17番パー4で、チップインイーグルを奪ったシーンだろう。若手が軽々とグリーンを狙う中、飛ばないメディエートはフェアウェイに刻み、残り116ヤードは「良くてバーディ」の状況。ところが前日の15番パー5で111ヤードを直接カップインさせイーグルを奪ったのと同じように、ピンに向かって鮮やかな放物線を描いた打球がピンのやや奥をヒットすると、バックスピンでカップに吸い込まれたのだ。

「あんなことが起きるなんて全く考えてもいなかった。『入ったの? 冗談だろ?』という感じだったよ」と呆れたように両手を広げたメディエート。初日は3番パー3でホールインワン、2日目は4番パー4でイーグル、3日目に15番パー5でイーグルを奪い、最終日に17番パー4でのチップインイーグル。4日間連続イーグルをマークしての優勝はまさに“ミラクルV”と呼ぶに相応しい。賞金ランクでも72位に浮上し、上位125位までに与えられる賞金シードを確保。この勝利でチャンピオンズツアー入りするまでの出場権も安泰で、「あと5年はレギュラーツアーでやりたい」と豪語するメディエートにとっては何にも勝るご褒美となった。

 一方、3位タイから逆転を狙った今田竜二はショット、パットともに冴えず、前半3ボギーを叩いて後退。9番のバーディ以降はよく耐えたが、2バーディ、4ボギーの2オーバー73とスコアを落とし、通算10アンダー6位タイで4日間の競技を終えた。それでも賞金ランクでは111位から101位に順位を上げ、来季のシード権はほぼ確実な状況にまで持ち込んだ。故障もあり苦しんだシーズンだったが、何とか来季に望みをつなぐことができそうだ。

 その他上位陣は、通算14アンダー2位タイにボ・バン・ペルト(米)とアレックス・プルー(米)の2人。昨年大会プレーオフで敗れたリッキー・ファウラー(米)が通算13アンダー単独4に入っている。

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