美香、米ツアー初Vへ首位タイ発進! 藍は出遅れ51位タイ
宮里美香が念願の米女子ツアー初優勝へ向けて絶好のスタートを切った。
同ツアーの新規大会、サイム・ダービーLPGAマレーシア(クアラルンプールG&CC)が現地時間22日に開幕。この日行われた第1ラウンドは、午後になってから荒天のため3時間10分の中断を挟むなど選手たちにとっては難しいコンディションとなる中、宮里美香がノーボギーの5アンダー66でホールアウトし、リー・ジヨン(韓)と並びトーナメントをリードした。
「日本女子オープンで(プロ初)優勝して自信がついた」と語る美香はインスタートのこの日、序盤からスコアカード通りのプレーが続くも17番で初バーディを奪い波に乗ると、後半最初の1番でバーディ、3番でもバーディを奪う快調なゴルフ。ホールアウト間際に雷で中断となったが「いつものことだから気にならなかったし、余計なことは一切考えなかった。でも3時間の中断は退屈でしたね(笑)」とマイペースで集中力を保ち、中断明けの最終9番では10メートルのバーディパットをねじ込む離れ業をやってのけた。
「登って下るラインだったし、距離が距離だったのでバーディを狙うというより、しっかりパーをセーブしよう思っていました。完全にラッキーですね。自分でも驚きました」と笑顔。日本女子オープンで優勝した直後に「今度は米ツアーで勝ちます!」と力強く勝利宣言をした21歳に、早くも“有言実行”のチャンスが巡って来た。
一方、絶好調の後輩とは対照的に世界ランクNo.1の先輩・宮里藍は苦戦。数週間前から「咳が止まらない」と体調不良を訴えていたが、今大会でもまだ本調子には戻らず、この日はノーバーディの上に1ボギー、2ダブルボギーを叩き5オーバー76。首位タイの2人とは10打差の51位タイと大きく出遅れた。また、上田桃子もバーディを1つしか奪えず4オーバー75、47位タイで第1ラウンドの競技を終了。2日目以降の巻き返しに期待するしかなくなった。
その他、3アンダー68で回ったミッシェル・ウィー(米)が4位タイ。世界ランク3位の申智愛(韓)が2アンダー69で8位タイ。世界ランクNo.1の奪還に燃えるクリスティー・カー(米)は1オーバー72で32位タイからのスタートとなっている。