遼、ダボにも負けず11位タイ発進! 連勝狙う勇太24位タイ
国内男子ツアーのマイナビABCチャンピオンシップは28日、兵庫県のABCゴルフ倶楽部を舞台に第1ラウンドの競技を終了。2008年の大会優勝者、石川遼が16番パー3でダブルボギーを叩くも4バーディ、ノーボギーのラウンドで2アンダー70をマークし、11位タイとまずまずのスタートを切った。また、前週のブリヂストンオープンを制し2週連続優勝を狙う池田勇太は1アンダー71で24位タイ。I・J・ジャン(韓)が9アンダー63で回り単独首位に立っている。
インスタートの石川は13番で幸先良くバーディ先行。ところが16番、221ヤードのショートホールでティーショットを左サイドのバンカーに入れると、3オン2パットで痛恨のダブルボギー。一気にオーバーパーまでスコアを落としたが、18番パー5で確実にバーディを奪ってイーブンに戻し前半を折り返す。後半に入ると“ガラスのグリーン”と形容される高速グリーンに苦しみながらも、ボギーなしの2バーディと安定したゴルフを披露。トップと7打差の11位タイで初日のプレーを終えた。
2年前のこの大会でプロ転向後初優勝を飾った石川。連覇がかかった昨年は最終日を最終組でラウンドしての6位タイ。「ここはコース管理の体制が本当に素晴らしい。自分の得意コースの1つにしたい」と、高いモチベーションで臨む今大会でも好成績が期待できそうだ。
一方、前週ブリヂストンオープンで自身初の大会連覇を果たし賞金ランクも4位に浮上した池田は3バーディ、2ボギーの1アンダー71。イーブンパーで迎えた最終18番でバーディフィニッシュとし、なんとかアンダーパーグループに入り第1ラウンドを終えた。「賞金ランクトップとはまだ3,000万円近い差があるのは確かだけど、これからは高額賞金の試合が続くし逆転の可能性も十分にある。最後までチャンスがある位置にいることが大事」と、昨年逃した賞金王をしっかり見据えながら静かに闘志を燃やしている。
その他上位陣は、トップと3打差の単独2位で細川和彦が続き、4打差の単独3位に日本オープン王者の金庚泰(韓)。ディフェンディング・チャンピオンの鈴木亨と矢野東が4アンダー68で4位タイにつけている。