B.クレーンが優勝&100万ドル獲得! 平塚36位タイ
入れなければプレーオフにもつれ込む緊迫した状況の中、2.5メートルのバーディパットを気合いでねじ込んだベン・クレーン(米)が、後続に1打差をつけ優勝賞金100万ドル(約8,000万円)のビッグマネーを獲得した。
米男子ツアーとアジアンツアーの共催大会、CIMBアジア・パシフィック・クラシック・マレーシア(ザ・マインズリゾート&GC)は現地時間31日に最終ラウンドを行い、後半3連続ボギーを叩き首位から陥落したクレーンが15番パー4で起死回生のイーグル奪取に成功。最終ホールで勝利を決定づけるバーディパットを沈め、最終日『66』の好スコアで追い上げたブライアン・デービス(英)を振りきり、通算18アンダーで優勝を飾った。
「最後のパットは本当に緊張した。あの瞬間のことは生涯忘れられないだろうね。狙った通りに転がってボールがカップに吸い込まれたときは本当に最高だった。途中、諦めそうになったけど15番のイーグルで流れが変わった。信じられない結末だ」とアジアでの初勝利に興奮を隠せなかったクレーン。
今季は1月のファーマーズ・インシュランス・オープンで優勝。フェデックスカップポイントランクでもトップ30入りするなど、34歳にしてデビュー以来最高のシーズンを過ごしてきた。さらにアジアでの新設ビッグトーナメントで初代チャンピオンに輝いたのだから笑いが止まらない。地味ながら今季もっともブレイクした選手のひとりがクレーンだろう。
上位陣は、1打差の単独2位にデービスが入り、2打差の3位タイにルーク・ドナルド(米)と前週プレーオフで敗れたマーティン・レアード(スコットランド)が食い込んだ。また、メジャー通算3勝のアーニー・エルス(南ア)が上がり4ホール連続バーディで最終ラウンドを締めくくり、リッキー・ファウラー(米)、マーダン・ママット(シンガポール)らと並び通算14アンダー5位タイでフィニッシュ。この日43歳の誕生日を迎えたママットはアジア勢最高位に入り、キャリアでもっとも高額の賞金23万7,500ドル(約1,900万円)を獲得した。
日本勢唯一出場の平塚哲二は通算4アンダーで出場40人中、36位タイに終わっている。