藍が2位タイ浮上! “Be Natural”で今季6勝目狙う
宮里藍が逆転での賞金女王、世界ランクNo.1奪還に望みをつなぐ絶好のポジションを確保した。
米女子ツアーのロレーナ・オチョア招待(メキシコ、グアダラハラCC)は現地時間13日、第3ラウンドの競技を終了。前日4位タイにつけていた宮里藍が5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークし、通算11アンダーで単独トップのスーザン・ピーターセン(ノルウェー)に1打差の2位タイへ浮上した。同じ2位タイにツアー初優勝を狙うステイシー・ルイス(米)、カリーン・イシャー(仏)、キム・インキョン(韓)がつけ、前日首位のポーラ・クリーマー(米)は通算10アンダー単独6位に後退した。
9週間守った世界ランクNo.1の座から3週間前に陥落すると、いつの間にか世界ランク6位にまで順位を下げた藍。トップ5とは僅差だが、今季最大の目標と公言するプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのポイントランクでも1位のヤニ・ツェン(台)との差は開く一方。しかし、今季トレス・マリノス選手権で優勝を飾っているメキシコで再び逆転Vのチャンスが訪れた。「今日は風がまっていたのでクラブ選択が難しかったです。でもその中で我慢強くプレーができたと思います。なぜメキシコと相性が良いのか理由はわかりませんけど…」と首を傾げるが、親友のオチョアと久々の再会を果たし、本人がよく言う「シンプルな状態」になれているのかもしれない。
ここ最近は世界ランクや賞金ランクなどタイトル争いの話題で持ち切りだったが「そういう(タイトルの)ことを考えるとプレーをするのが難しくなりますね。でも今日は集中力を高い状態で保つことができた。余計なことは考えず自分のゴルフに徹すれば勝つチャンスはあります。最終日のテーマは“Be Natural”(自然のままに)ですね」と、相変わらずのマイペースで今季6勝目を狙う。
一方、宮里美香は第3ラウンドを2アンダー70で回り通算4アンダーとしたが、上位がスコアを伸ばしたため20位タイに足踏みしている。