G.マクドウェル白旗 M.カイマーは賞金王確実
欧州ツアーの賞金王争い渦中のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が、ついに白旗を上げた。
現地時間27日に行われたドバイ世界選手権(UAE、フメイラー・ゴルフ・エステーツ)第3ラウンド。現在賞金ランクトップに立つ25歳のマーティン・カイマー(独)が最終ホールで痛恨のダブルボギーを叩き通算6アンダー11位タイに後退したものの、同ランク2位のマクドウェルは通算2アンダー30位タイに低迷中。2人の賞金差は約29万ユーロ(約3,200万円)で、マクドウェルが逆転するためには優勝またはカイマーに大差をつけて上位に入らなければならず、実質カイマーの賞金王獲得は決定的だ。
マクドウェルは「もう欧州ツアーNo.1(賞金王)はあきらめた。自分が『55』のようなあり得ないスコアでも出さない限り、マーティン(カイマー)のタイトルは決まりだ。期待してももう何も起こらないよ」と白旗宣言。ライダーカップの最終マッチで見せた勝負強さと粘りを期待するファンも多かったが、今回はどうやら奇跡は起こりそうもない。「でも今季は自分が世界で戦えるという自信がついた。2、3年前は世界No.1プレーヤーが手の届かない雲の上の存在だと思っていたけど、今なら世界のベストと呼ばれる選手たちと対等に戦うことができる気がする。ハードワークを積んで数年後には僕も世界No.1になりたい」と、今後の自分には大きな期待を抱いているようだ。
賞金王レースとは別に、仮にカイマーが首位のイアン・ポルター(英)との6打差を引っくり返して大逆転勝利を飾れば、世界ランク1位のリー・ウェストウッド(英)、2位のタイガー・ウッズ(米)を抜いて世界ランク1位に浮上することになる。すでに賞金王を手中に収めたカイマーが最終日に目指すのはゴルフ界の頂点だ。