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米女子ツアー、性転換ゴルファーの可否を協議

更新日:2010/12/02 13:28
米女子ツアー、性転換ゴルファーの可否を協議

 

 “元男性”ゴルファーは女子ツアーに出場できるのか? そんな話し合いが米女子ツアーで行われている。

 LPGAツアーの出場資格には「女性として生まれた者」という一項がある。これに異議を唱えたのが、カリフォルニア州出身で57歳の元警察官、ラナ・ローレス(米)だ。5年前に性転換手術を受けて女性となったローレスは、そのパワーを生かしてテレビ局主催のドラコン大会に出場し、335ヤードをかっ飛ばして優勝したこともある。だが、ツアーには先の一項があるため出場を拒否され、これを不服として10月にLPGAツアーに提訴している。

 性転換ゴルファーの例としては、2005年にミアン・バガーが全英女子オープンに出場して注目を集めたことがあるが、まだまだこのときは珍しがられるほうが強かった。しかし、近年は性同一性障害や性転換の事実をカミングアウトする人が徐々に増え、受け取る側の感覚も変化している。そんな状況を受けて、LPGAは今季最終戦のLPGAツアー選手権(現地時間2〜5日、フロリダ州グランド・サイプレスGC)前日のミーティング議題としてこの件を取り上げていた。

 ただ米国は広く、州によっても法律が違う。そのうえジェンダー(性)に関する問題は宗教上の感覚も違うため、話し合いは困難を極めるに違いない。性転換手術をして「心も体も女になった」とするローレス側の主張ももっともな話で、どんな結論が出るのかに注目が集まっている。

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