宮里藍「今年最大の目標」へラストチャンス!
米女子ツアーの今季最終戦、LPGAツアー選手権が現地時間2日にいよいよ幕を開ける。賞金総額150万ドル(約1億3,000万円)、優勝賞金22万5000ドル(約2,000万円)のビッグプライズがかかったシーズン最終戦は、賞金女王、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、年間平均ストロークNo.1のベアトロフィーというツアーの主要タイトルが決定するとあって、それを狙う選手たちにとっては気合が入る大会だ。
特に注目はプレーヤー・オブ・ザ・イヤー。日本の宮里藍がシーズン開幕前から「今年最大の目標は米女子ツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーになること」と公言し、その言葉通り今季ツアー最多の5勝を挙げ念願のタイトルに手が届く位置にいるのだ。現在プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのポイントランクでは1位ヤニ・ツェン(台)を9ポイント差の2位で追う宮里だが、今大会で優勝すれば文句なしにタイトル獲得、優勝できなくても上位フィニッシュならヤニ・ツェンの成績次第で逆転は十分に可能だ。賞金ランクでは6位に甘んじ日本人23年ぶりの賞金女王の可能性は消えてしまっているだけに、自身の「最大の目標」を達成するためにも絶対に負けられない戦いとなる。
その賞金女王レースは、ランクトップのナ・エン・チョイ(韓)が2年連続タイトルを狙う申智愛(韓)を約3万5,000ドル(約300万円)差でリード。今季好調の韓国勢2人が米ツアー賞金女王の座を争うことになる。また、ベアトロフィーでは平均ストローク69.77のナ・エン・チョイが僅差で首位に立っているが、2位のクリスティー・カー(米)など69台が下に3人控えており、こちらのタイトル争いも白熱している。
日本勢では、宮里藍のほかに宮里美香と上田桃子の海外常駐組が揃って参戦。なお、今大会は36ホール終了後に70位タイまで、54ホール終了後に30位タイまでが予選を通過する形式で行われる。