米女子ツアーが規定変更! 性転換者も出場OK
更新日:2010/12/02 14:56
掲載日:2010/12/02 14:54
同ツアーは現地時間11月31日、今季最終戦LPGAツアー選手権の会場となるフロリダ州グランド・サイプレスGCでミーティングを開き、「女性として生まれた者」しかツアー競技に出場できないという規定について協議。選手による投票の結果、「性転換した者」もツアー競技に出場して実際にプレーできることが決まった。
5年前に性転換手術を受けた57歳の元警察官、ラナ・ローレス(米)が予選からツアー出場を希望したところ従来の規定により拒否され、今年10月にツアーを主催するLPGAを相手取って裁判を起こしていた。これを受けて今回の規定変更が実現したわけだが、ローレスにとっては嬉しい結果となった。
LPGAコミッショナーのマイケル・ワン氏は「“女性として生まれた者でなければならない”という出場資格の抹消を、選手たち自身が選んだのだ」とコメント。当の選手間でも「IOCのような国際スポーツ機関がこういう性に関する規則変更をしているのに、LPGAが拒否する理由はどこにもない。これは自然な流れ」という意見が出ており、トランスジェンダー(性同一性障害)に対する世間の偏見が少なくなっていることを証明する出来事となっている。