M.ヨースが接戦制し逆転V! 美香17位タイ
昨年第1子を出産したばかりのママさんプロ、マリア・ヨース(スウェーデン)が接戦を制しシーズン最終戦を逆転勝利で飾った。
米女子ツアーの今季最終戦LPGAツアー選手権(フロリダ州、グランド・サイプレスGC)は現地時間5日、2次予選をクリアした上位33名による最終ラウンドの競技を終了。前日まで単独トップに立っていたのエイミー・ヤン(韓)がスコアを崩す中、2位スタートのヨースがイーブンパー72にスコアをまとめて通算5アンダーとし、ヤンに1打差をつける逆転V。2007年以来3年ぶりの優勝でツアー通算4勝目を挙げた。「母親になってもツアーで戦えるということを証明できて本当に良かった」と声を弾ませたヨース。「優勝はすべて思い入れがあるものだけど、今回は特別です」と愛娘エイミーちゃんに捧げる1勝を手放しで喜んでいた。
一方、序盤の3番パー4で痛恨のダブルスコア『8』を叩いたヤンは後半4バーディで巻き返すも1打及ばず、通算4アンダー単独2位でフィニッシュ。まだアマチュアだった16歳時に欧州女子ツアーで優勝を飾っている逸材にとって、今大会での単独2位は米女子ツアーでのベストフィニッシュとなった。
その他上位陣は、通算2アンダー3位タイにクリスティー・カー(米)とキム・インキョン(韓)が入り、ナ・エン・チョイ(韓)とローラ・ディアズ(米)が通算1アンダー5位タイ。日本勢で唯一最終ラウンドにコマを進めた宮里美香は5バーディを奪ったものの、最終ホールでダブルボギーを叩き1アンダー71止まり。通算4オーバー17位タイで4日間の競技を終えた。なお、宮里藍と上田桃子は第3ラウンド終了後、2次カットラインに届かず予選落ちを喫している。
また、各賞レースでは今季メジャー2勝のヤニ・ツェン(台)がプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)のタイトルを受賞。宮里藍は同部門4位に終わった。今大会で5位タイに入ったチョイは賞金女王と平均スコアNo.1に贈られるベアトロフィーの2冠に輝いたが、世界ランク1位は申智愛(韓)がキープする見込みとなっている。