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タイガーV逸で世界No.1お預け 優勝はG.マクドウェル

更新日:2022/10/26 00:57
タイガーV逸で世界No.1お預け 優勝はG.マクドウェル

 

 タイガー・ウッズ(米)の今季初勝利はまたもお預け。世界ランクNo.1奪還も果たすことができなかった。

 タイガーが大会ホストを務めるオフシーズン恒例のチャリティイベント、シュブロン・ワールド・チャレンジ(カリフォルニア州、シャーウッドCC)は現地時間5日、最終ラウンドの競技を終了。後続に4打差をつけ優勝目前と思われていたタイガーだったが、最後の最後で全米オープンチャンピオンのグラエム・マクドウェル(北アイルランド)に足をすくわれてしまった。

 前半2バーディ、2ボギーのイーブンで折り返し、チャンスホールの13番パー5でダブルボギーを叩いたタイガーに対し、マクドウェルは前半3つのバーディを奪ってタイガーを追いつめる。13番で相手がダブルボギーを叩く隙にバーディを奪ったマクドウェルが、この時点でタイガーを逆転して2打リード。だがマクドウェルも14番、17番でボギーを叩き、両者通算15アンダーで迎えた最終18番。タイガーはこの日一番ともいうべきスーパーショットでピンそば1メートルにに寄せガッツポーズ。ところが、マクドウェルが距離の長いバーディパットをタイガーより先にねじ込み、通算16アンダーで並び決着はプレーオフにもつれ込んだ。

 サドンデス1ホール目の18番パー4。ここでもやはり勝負強さを発揮したのはマクドウェル。タイガーより遠いところからスライスラインを読み切りバーディパットを沈め、相手の戦意を喪失させると、タイガーのバーディトライは惜しくもカップの右をすり抜け万事休す。この大会で優勝すれば世界ランク1位浮上の可能性もあったが、タイガーに勝利の女神は微笑まなかった。

 タイガーとのマッチレースを制したマクドウェルは「夢みたいだ。2010年という年は本当に夢の連続だった」と大感激。今年は全米オープンでメジャー初制覇、伝統の欧米決戦ライダーカップで欧州チーム優勝に貢献、そして今大会でタイガー相手に4打差を追いつき勝利をもぎ取った。「数年前までは、タイガーはまさに雲の上の存在だった。でも今は自分も努力すれば世界No.1の座を狙えそうな気がしている」と自信をうかがわせる。

 一方、敗れたタイガーは「勝てなかったけど今週は良いゴルフができた。今日の内容に関しても納得している。自分なりにはよくやったと思う」と胸を張った。タイガーが世界ランク1位に返り咲くのは、最短でも来年の春になりそうだ。

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