松山英樹、日本人アマ初のマスターズ出場に期待
米男子ツアーのメジャー初戦であり世界中のゴルファーが出場を夢見る大舞台、来年のマスターズ(4月7〜10日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)に18歳のアマチュア松山英樹(東北福祉大)が出場する。
松山は今年10月に行われた第2回アジア・アマチュア選手権で優勝し、日本のアマチュア選手として初めてマスターズ出場権を獲得。アジアパシフィックゴルフ連盟(APGC)が主催、ロイヤル&エイシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース(R&A)とマスターズ委員会が共催となっているアジア・アマチュア選手権では、優勝者に全英オープンとマスターズというメジャー2大会の出場権が与えられるのだ。
2009年に中国で第1回大会が開かれた同選手権だが、第2回大会は日本の埼玉県にある霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催され、“ホーム”となる日本勢は特に熱い想いで大会に臨んだ。そんな中、通算15アンダーという優勝スコアで見事にアジア・アマ王者に輝いた松山は、その瞬間こそ喜びを爆発させるも夢舞台への切符には実感がわかない様子だった。
昨年史上最年少の18歳で国内男子ツアー賞金王となった石川遼とは同学年の松山。「(マスターズは)石川プロが2回出場していずれも予選落ち。自分が出場できるような大会ではないと思っていた」と、マスターズが雲の上の舞台だったことを正直に口にした。最大の問題は「英語ができないこと」だというが、今年の日本オープンゴルフ選手権でアマチュア選手の大会史上最少スコア(通算10アンダー)をマークし3位タイに食い込むなど、その実力は折り紙付きだ。
来年の2月25日に19歳の誕生日を迎える松山だが、その頃にはマスターズへ向けて一心不乱に練習しているはず。現時点でマスターズの出場権を手にしている日本勢は石川、池田勇太、藤田寛之と合わせて計4人。日本のトッププロに交じり、怖いもの知らずのアマチュアが世界最高峰の舞台でどこまで暴れてくれるのか楽しみだ。