2011年注目選手プレビュー 〜マーティン・カイマー〜
更新日:2011/01/05 09:41
掲載日:2011/01/02 10:40
2010年12月28日、マーティン・カイマー(独)は26歳の誕生日を迎えた。現在世界ランクではリー・ウェストウッド(英)、タイガー・ウッズ(米)に次ぐ3位。昨年の全米プロゴルフ選手権チャンピオンの前途には、明るい未来が広がっているように見える。
昨季のカイマーは欧米ツアーで4勝を挙げ賞金王&プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのダブル戴冠。世界ランクでは2006年に165位となり、07年76位、08年25位、09年13位ときて自己最高の3位にまで上り詰めた。持ち味は飛んで曲がらない精度の高いショット。そしてプレー中、何事にも動じない落ち着き払った姿勢にも20代の若者とは思えないものがある。
これまでドイツ人の世界No.1プレーヤーといえば、米チャンピオンズツアーで3年連続賞金王に輝いているベルンハルト・ランガー(独)がすぐに思い浮かぶ。だがパッティングに難を抱えるランガー(長尺パターで活路を見いだしてはいるが)に比べ、カイマーはパットにも定評がある穴のないプレーヤーだ。今後、ランガーを超える逸材と母国が寄せる期待も大きい。
まさに“質実剛健”。ドイツが生んだ新星が今シーズンのうちに世界ランク1位となる可能性も決して少なくはないだろう。