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2011年注目選手プレビュー 〜リー・ウェストウッド〜

更新日:2022/10/26 00:57
2011年注目選手プレビュー 〜リー・ウェストウッド〜

 

 タイガー・ウッズ(米)が5年以上君臨してきた世界ランク1位の座を奪ったのは、ヨーロッパを代表するゴルファー、37歳のリー・ウェストウッド(英)だった。

 昨季は6月のセントジュード・クラシックで米男子ツアー12年ぶりとなる優勝を飾ったものの、欧州ツアーの勝ち星はなく、同ツアーで勝ったのは2009年11月のドバイ世界選手権が最後。それでも世界No.1に浮上したのは、過去2年の成績をポイント換算する世界ランクの複雑な計算方法をもってして、この2年間で最も安定したパフォーマンスを披露してきたからに違いない。

 2009〜2010シーズンの欧州ツアーでウェストウッドはトップ10入り20回を数え、そのうちトップ3入り12回と安定した成績。世界No.1の座についた昨年11月以降も、フィールドの厚い世界ゴルフ選手権(WGC)HSBチャンピオンズで単独2位、シーズン最終戦のドバイ世界選手権で3位タイに食い込み、タイガーの再浮上を阻止する抜群の勝負強さを発揮した。

 1996年、弱冠23歳で初来日したウェストウッドは国内男子ツアーの住友VISA太平洋マスターズでいきなり優勝。その後同大会3連覇を達成した頃の彼は変則スイングながら、天性のゴルフ勘が備わった“天然素材”だった。4年後の2000年に欧州ツアーの賞金王に輝いたが、それ以降はスイング改造に失敗した影響もあり低迷。一時世界ランク100位以下に沈んでいたが、欧州ツアー2勝をマークした2007年に復活の狼煙を上げ、最近3年間はメジャーで何度も優勝争いを演じている。

 2011年、ウェストウッドに期待されているものは間違いなくメジャーの勝利だ。昨年のマスターズと全英オープンでともに単独2位に入りながら未だ成し得ていないメジャー制覇。大舞台で悲願達成を果たす世界No.1プレーヤーを見ることができるのか、注目したい。

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