2011年注目選手プレビュー 〜タイガー・ウッズ〜
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2011/01/02 10:57
一連の不倫スキャンダルによる出場自粛を経て、プロデビュー以来初のシーズン未勝利に終わった昨年のタイガー・ウッズ(米)。2005年から5年以上に渡り守り続けてきた世界ランクNo.1の座も失ってしまった。
「タイガーは完全復活までもう少しのところまで来ている」と証言するのはメジャー通算3勝を誇るアーニー・エルス(南ア)。これまで様々な場面でタイガーと優勝を争ってきたライバルが、2011年タイガーの再浮上を予言している。「試練を経験して人は成長する。試練を与えられたのはタイガーにとってむしろ喜ばしいこと。必ず彼は復活するし、その時はさらなる強さを身につけているだろう」と、グランドスラマーのゲーリー・プレーヤー(南ア)も太鼓判を押す。昨季米男子ツアーでルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたリッキー・ファウラー(米)は「何があってもタイガーはタイガー。彼の栄光は今後も続く」と話しいる。
タイガーの復活に否定的な意見を持つ同僚がほとんどいないのは、取りも直さずタイガーの“凄さ”を身近に感じているからに他ならない。「例えば、並の選手なら大会でA(成績で優良の意)を取らなければ優勝できない。ジャック・ニクラスでもC(可)で勝つことは滅多になかった。だがタイガーはD(不可)の内容でも勝ってしまうことがある。そこがタイガーと他の選手との大きな違い。器が全く違う」(ゲーリー・プレーヤー談)。
2011年がタイガーにとって如何なるシーズンになるか、それは本人の心がけひとつだ。