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2009年メジャーを振り返る 〜マスターズ〜

更新日:2011/02/03 14:25
2009年メジャーを振り返る 〜マスターズ〜

 

 2008年全英オープン、全米プロとメジャーで連勝したパドレイ・ハリントン(アイルランド)が、“パディ・スラム”と呼ばれるメジャー4連勝の3つ目を狙って挑んだ2009年マスターズ(現地時間4月9〜12日、ジョージア州オーガスタ)。左ヒザ手術で約10か月ぶりのメジャーとなったタイガー・ウッズ(米)も、既に試合勘を取り戻したことを宣言してオーガスタ入り。だが、第1ラウンドはハリントンが首位のチャド・キャンベル(米)に4打差の3アンダー69で14位タイ、タイガーは2アンダー70、21位タイと揃って出遅れた。

 光るプレーを見せたのが日本のエース・片山晋呉。既にメジャー経験も豊富な片山は首位に2打差の4位タイ発進。日本人初のメジャータイトルもちらつくスタートを切った。

 第2ラウンドに入ってもタイガー、ハリントンともにエンジンはかからず、通算2アンダー19位タイに足踏み。通算9アンダーまでスコアを伸ばしたキャンベルが、ベテラン、ケニー・ペリー(米)と並びつつも首位の座を守った。全米オープン優勝経験のあるアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)も通算8 アンダーまで追い上げ単独3位。片山は1つスコアを落として通算4アンダー6位タイに後退したが、まだまだ優勝圏内に踏ん張っている。尚、初出場の今田竜二は42位タイでかろうじて予選を通過したものの、17歳の石川遼は予選落ちを喫した。

 決勝ラウンドに入ると、キャンベルが首位の座から転落。通算11アンダーにのカブレラ、ペリーが首位タイに。片山は6位タイとしっかりと好位置をキープ。タイガーはフィル・ミケルソン(米)とともに10位タイにジワリと順位を上げた。

 そして迎えた最終日、ようやくタイガーが強烈な追い上げを見せてパトロン達を熱狂させるものの、猛追及ばず通算8アンダー6位タイに終わった。優勝争いは通算12アンダーに並んだカブレラ、ペリー、キャンベルの3人プレーオフに突入。2ホール目でカブレラに軍配が上がった。

 1968年ロベルト・デ・ビセンゾ(アルゼンチン)が、プレーオフ進出のスコアでホールアウトしながらスコア誤記で、ボブ・ゴールビー(米)に優勝を譲った過去があるだけに、アルゼンチンのゴルフファンは狂喜乱舞。カブレラも07年全米オープン以来2つ目のメジャータイトルに陽気な笑い声を響かせた。

 また、4日間通じて安定したプレーを続けた片山は最終的に通算12アンダーで、01年伊澤利光の記録(4位タイ)を超える単独4位に入った。今田も通算2アンダー20位タイと憧れの舞台で意地を見せる大会となった。

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