R.ファウラーが自己ベスト『62』 P.ミケルソンと並び暫定5位
22歳のリッキー・ファウラー(米)が念願の初優勝に向け猛チャージを見せた。
初日からコース凍結の影響で大幅に進行が遅れている米男子ツアーのウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン(アリゾナ州、TPCスコッツデール)は現地時間5日、大会3日目にしてようやく第2ラウンドの競技を終了。この日の午後になって第3ラウンドを開始したものの、1組目がわずか5ホールを消化したところで3日連続の日没サスペンデッドとなった。
第1ラウンドを1アンダー70で回り、54位タイと予選落ちもあり得る位置で第2ラウンドをスタートしたファウラー。前半9ホールをボギーなしの2アンダーで折り返すと、バックナインで圧巻のプレーを披露する。11番から連続バーディを奪ったあと、13番パー5で完璧なティーショットからピン手前3メートルに2オン成功。このイーグルパットを難なく沈めると、直後の14番もバーディとし、16番からダメ押しの連続バーディでキャリアベストとなる9アンダー62をマーク。しかもパー36のインコース(10番〜18番)で驚異の1イーグル、5バーディ、ノーボギー。大会記録に並ぶハーフ『29』をたたき出し、通算10アンダー暫定5位タイまでジャンプアップした。
昨年大会でも優勝したハンター・メイハン(米)にわずか1打差の単独2位に入っているだけに、コースを味方につければファウラーに怖いものはない。「1年前の経験は今回本当に役立っているよ。それにしてもTPCスコッツデールの16番は最高だね。スタンドに囲まれたショートホールで大注目を浴びるし、僕はたくさんの人前でプレーするのが大好きなんだ」と20代の若者らしく笑顔を弾けさせた。
また、この大会で過去2度の優勝経験があるフィル・ミケルソン(米)も負けていない。「ここは攻めるゴルフに対して“ご褒美”がもらえるコースのひとつ。パー5はどれも2オン可能だし、名物ホールの16番では大喝采を浴びられる。17番パー4も距離が短くて1オンできるから楽しいね」と語っており、その言葉通りこの日の第2ラウンドで7バーディ、1ボギーの6アンダー65をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、ファウラーと同じく暫定5位タイへ順位を上げた。
ファウラー、ミケルソンを含めた上位陣はいずれも第3ラウンドをスタートしていない選手で、暫定首位に通算14アンダーのトミー・ゲイニー(米)、1打差の暫定2位でマーク・ウィルソン(米)、2打差の暫定3位でビル・ハース(米)が続いている。