タイガー、ベストスコア『66』で優勝圏内へ
現地時間11日に行われた欧州ツアーの中東シリーズ最終戦、オメガ・ドバイ・デザート・クラシック(UAE、エミレーツGC)第2ラウンド。21歳のローリー・マキロイ(北アイルランド)が通算11アンダーで単独トップの座を守る中、初日27位タイと出遅れていたタイガー・ウッズ(米)が復活Vに手が届く優勝圏内まで順位を上げた。
出遅れたとはいえ前日の第1ラウンドをイーグルで締めくくっていたタイガーは、快晴微風の絶好のコンディションに恵まれた午前中にインスタート。良い流れのまま序盤の12番、13番で連続バーディを奪う順調な立ち上がりを見せる。その後も安定したゴルフを続け6バーディ、ノーボギーでホールアウト。フィールドの厚い今大会で第2ラウンドベストスコアとなる6アンダー『66』をマークし、首位のマキロイに4ストローク差の5位タイへ浮上した。
「昨日に比べてショットが格段に良かった。思い通りの弾道と球筋を操ることができた。午前中、まだスパイクマークで荒らされていないグリーンでプレーできたのも助かった。お陰でパットも入ってくれたよ」と納得の表情を浮かべたタイガー。報道陣から「先月末のトリーパインズ(米男子ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープン)でも2日目まで良くて週末崩れたが、その二の舞にはならないか?」と辛辣な質問を浴びせられる場面もあったが、本人は意に介さず。「ああいう経験が出来て良かった。トリーパインズではスイング改造の結果を求め過ぎた部分がある。失敗から学ぶことは大きい。あの経験を生かしたい」と前向きに語っている。
予選ラウンドを同組で回った世界ランク1位のリー・ウェストウッド(英)が通算5アンダー11位タイ、同2位のマーティン・カイマー(独)が通算4アンダー20位タイと前日より順位を落とす中、元世界No.1の実力を見せつける格好となったタイガーだが「まだ2日目が終わったばかり。残り2ラウンド、長い戦いが待っている」と約15か月ぶりの優勝に向け気を引き締めた。