藤田寛之がトップ10フィニッシュ! 米ツアー自己最高成績
米男子ツアーのフロリダシリーズ初戦、ザ・ホンダ・クラシック(フロリダ州、PGAナショナル)は現地時間6日に最終ラウンドの競技を行い、16位タイからスタートした藤田寛之が5バーディ、2ボギーの3アンダー67をマーク。通算1アンダーまでスコアを伸ばし、前日から6ランクアップの10位タイでフィニッシュした。藤田は海外ツアーで自身初のトップ10入りを果たすとともに、2002年ソニー・オープン・イン・ハワイでの23位タイを更新する米ツアー自己最高成績を収めている。なお、優勝はローリー・サバティーニ(南ア)で通算9アンダー。
この日の藤田は出だし1番でバンカーにつかまり寄らず入らずのボギー発進。だが直後の2番で5メートルのバーディパットを沈め、すぐさまミスを帳消しにする。さらに3番パー5では、グリーン奥のラフから4打目を直接カップインさせるチップインバーディ。序盤の連続バーディで一気に波に乗ると、5番で12メートルのロングパットをねじ込み前半3つ目のバーディ奪取。この時点で10位タイまで浮上した藤田は、後半13番で再びチップインバーディを奪うなどスコアをキープして終盤へ突入する。
PGAナショナル名物の難関ホール3連続、通称“ベア・トラップ”では15番&16番をなんとかパーで凌ぐも最難関の17番でティーショットをミスしてボギー。ここでスコアを落としトップ10圏外に後退してしまったが、最終18番パー5でラフから残り43ヤードの3打目をピンそば2.5メートルに寄せチャンスを演出する。最後はこのパットをきっちり沈め、トップ10に返り咲く会心のバーディフィニッシュでホールアウト。各選手ともスコアメイクに苦しむ難コースで全72ホールを戦い抜き、最終的にはアンダーパーとして4日間の競技を終えた。
今大会では池田勇太と今田竜二が予選落ちを喫し、唯一の日本勢となった決勝ラウンド2日間で藤田は69-67の4アンダーと見事なゴルフを披露。今年6月で42歳の誕生日を迎える男が、9年前に記録した米ツアー自己最高位を上回ること自体称賛に値する。次週開催される世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季第2戦、WGC-キャデラック選手権(現地時間3月10〜13日/フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル)では日本を代表して石川遼らと出場することになるが、世界のトッププロが集結するWGCの大舞台でもベテラン藤田の力を見せたいところだ。