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復活を期すタイガー、父親としての苦悩

更新日:2011/03/10 12:41
復活を期すタイガー、父親としての苦悩

 

 現地時間10日、米男子ツアーのWGC-キャデラック選手権は、TPCブルーモンスター at ドラル(フロリダ州)で開幕する。ここはタイガー・ウッズ(米)が過去3勝している得意のコース。それだけにタイガーは、フィル・ミケルソン(米)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)と一緒の予選ラウンドに復活への意欲を燃やしている。

 一方でタイガーは、父親としての一面も大切にしている。一昨年暮れの自損事故以来、次々と発覚したスキャンダルにより離婚。ただ、前夫人との間には3歳半の娘と1歳の息子がおり、離婚したとはいえタイガーにとってはかわいい子供たちだ。そのため、先週のザ・ホンダ・クラシックには出場するのではという憶測もあったが、タイガーはこれをキャンセル。子供たちと一緒に過ごす数少ないチャンスを、試合に出るよりも優先させた。

 仕事と家族。大人なら誰でもが優先順位に苦労し、さらに離婚した後は、子供との少ない時間を大切にしなければならない。世間一般の父親同様、タイガーも難しい立場に立たされているのは紛れもない事実だが、すべては身から出たサビ。奇しくも今大会で今季初めて一緒にプレーするミケルソンのマイホームパパぶりとは対照的だが、何とか愛する子供たちとの関係を保とうとするタイガーには、スーパースターであると同時に苦悩する大人の一面が垣間見える。

 それでも、ゴルフに対する自信は相変わらずで、「僕を信じて欲しい。ただ、残念ながらまだ72ホール安定しないだけだよ」と言い切ったタイガー。長い間No.1に君臨してきた世界ランキングでも、マーティン・カイマー(独)、リー・ウェストウッド(英)、ルーク・ドナルド(英)、そしてマクドウェルの後塵を拝して5位に転落してしまったが、ここからが巻き返し時。得意のコースで行われる今大会で、タイガーらしいプレーを期待したい。

 なお、日本勢は、石川遼、池田勇太、藤田寛之の3人が出場する。

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