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石川遼がジワリ浮上! 16位タイで最終日へ

更新日:2011/03/16 10:42
石川遼がジワリ浮上! 16位タイで最終日へ
日本勢が苦戦する中ひとり上位争いに踏みとどまる石川。 (写真提供:AP/アフロ)

 

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第2戦のWGC-キャデラック選手権(フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル)は現地時間12日、第3ラウンドの競技を終了。前日19位タイにつけていた石川遼が3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回り、通算5アンダーでホールアウト。3ランクアップの16位タイで最終日を迎えることになった。

 第1ラウンドで海外ツアー自己ベストとなる7アンダー65をマークし、単独2位の好スタートを切った石川。だが前日の第2ラウンド、日本で起きた巨大地震のニュースを知り集中力を保つのに苦労した。好調だったショットが乱れ強風にも対応しきれず、スコアを4つ落として19位タイに後退。それでも「スポーツの力で少しでも日本を盛り上げることが出来れば…」と、海の先の母国を思い自分自身を奮い立たせた。

 そんな中で迎えたこの日の第3ラウンド。石川はスタートホールの1番パー5でいきなり300ヤード超えの豪快なドライバーショットを見せる。楽々2オンに成功すると、6メートルのイーグルトライは外れるも幸先良くバーディ発進。2番でバンカーにつかまりボギーを叩いたものの、難しい4番パー3で池越えのティーショットをピン奥3メートルにつけバーディ奪取。さらに7番で4メートルのバーディパットを沈め、スコアを2つ伸ばして前半を折り返す。

 バックナインに入ると、コース最難関ホールである245ヤードの13番パー3で確実にパーセーブするなど、前日とは打って変わって安定感のあるゴルフを展開。最終18番ではティーショットが池につかまる大ピンチも最後は10メートルほどのパーパットを気持ちでねじ込み、久しぶりに笑顔のガッツポーズを見せる場面も。各選手ともスコアメイクに苦しむTPCブルーモンスターのインコース(10番〜18番)を見事スコアカード通りのプレーで収め、海外ツアーのストローク競技で自身初となるトップ10フィニッシュを十分狙えるポジションを確保してみせた。

 上位陣は、通算13アンダー単独トップにダスティン・ジョンソン(米)、2打差の2位タイでルーク・ドナルド(英)、マット・クーチャー(米)、ニック・ワトニー(米)が続き、通算10アンダー5位タイにハンター・メイハン(米)ら4人が続く展開。その他、同大会過去6勝のタイガー・ウッズ(米)が通算2アンダー30位タイ、フィル・ミケルソン(米)は通算イーブンパー42位タイに低迷中。石川以外の日本勢では、藤田寛之が通算2オーバー50位タイ、池田勇太が通算5オーバー58位タイにつけている。

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