G.ウッドランドがツアー初V! マスターズ出場権も獲得
今年1月のボブホープ・クラシックでプレーオフの末に涙をのんだゲーリー・ウッドランド(米)が、見事にリベンジを果たしマスターズへの切符を手に入れた。
米男子ツアーのトランジション選手権(フロリダ州、インニスブルック・リゾート)は現地時間20日に最終ラウンドの競技を行い、最終18番で3メートルのパーパットを真ん中からねじ込んだゲーリー・ウッドランド(米)が通算15アンダーでホールアウト。同じ通算15アンダーで最終18番を迎えたウェブ・シンプソン(米)がボギーを叩いたため、26歳のウッドランドがわずか1ストロークの僅差で嬉しいツアー初優勝を飾った。
「今日は本当にパッティングが冴えていた。パットのお陰で優勝できたと言っても過言ではない」と勝因を口にしたウッドランド。サンデーバックナインは5バーディ、3ボギーと出入りが激しいゴルフとなったものの、9ホールで費やしたパット数はわずかに『10』。この日は首位と2打差の4位タイからスタートしたが、最終ラウンドを驚異の23パットで収めて4アンダー67。まさに絶好調のパッティングで優勝を引き寄せた。
最終日の展開は、前日トップのジャスティン・ローズ(英)が7番の3パットで歯車が狂い、そこから4連続ボギーを叩いて優勝戦線から脱落。2週連続Vを狙い6位タイからスタートしたニック・ワトニー(米)がバーディを1つも奪えないなど上位陣がスコアメイクに苦労する中、ウッドランドは前半から着々とバーディを積み重ね、逆転で初の栄冠を勝ち取ってみせた。最後は最終組のシンプソンが6メートルのパーパットを沈めればプレーオフにもつれ込むところだったが、勝利の女神はウッドランドに味方した。
思えば2か月前のボブホープ・クラシックでは、ルーキーのジョナサン・ヴェガス(ベネズエラ)にプレーオフで敗れ初優勝のチャンスをふいにしたもの。ここ数年悩まされてきた左肩の故障は手術を受け快方に向かっているものの、辛いリハビリに耐え試合に出られず苦しんだこともある。それらの困難を乗り越えつかんだ初勝利。この優勝で長年の夢だったマスターズの出場権も獲得した。26歳のウッドランドが勝ったことで、またツアーの世代交代が加速しそうな雰囲気が漂っている。
大会の最終順位は、ウッドランドから1打差の2位にシンプソン、通算12アンダー3位に前日ホール・イン・ワンを達成したスコット・スターリングス(米)が入り、通算11アンダー4位にブラント・スネデカー(米)。最終日首位スタートのローズは通算10アンダー5位タイに終わり、ワトニーは通算8アンダー13位タイ。7か月ぶりに米ツアー復帰戦を戦ったセルヒオ・ガルシア(スペイン)は通算7アンダー15位タイで4日間の競技を終了した。