タイガー後退で優勝は絶望的? L.レアード堅首
過去6勝を誇る得意な大会で、タイガー・ウッズ(米)が不本意なプレーで優勝戦線から脱落した。
米男子ツアー、アーノルド・パーマー招待(フロリダ州、ベイヒルC&ロッジ)は現地時間26日、第3ラウンドの競技を行い、前日10位タイのV圏内に浮上したタイガーの動向に注目が集まったが、期待に反して2オーバー74と失速。通算1アンダーで首位のマーティン・レアード(スコットランド)に10打差の29位タイまで順位を下げた。
首位スタートのレアードは後半2つのボギーを叩きながら2アンダー70にスコアをまとめ通算11アンダーで単独トップの座をキープ。2打差の2位にスペンサー・レビン(米)、4打差の3位タイにブッバ・ワトソン(米)とスティーブ・マリーノ(米)がつけている。
前日、課題のパッティングが復調し『68』の好スコアをマークしたタイガーだったが、この日は出だしの1番でいきなりボギーを叩く不安定な滑り出し。それでも6番パー5でイーグルを奪って波に乗るかと思われたが、後半の13番パー4でまさかのダブルボギー。フェアウェイど真ん中からの残り118ヤードのセカンドショットでピンをデッドに狙ったが、わずか2ヤード右に逸れ池につかまる痛恨のミス。「あれで流れが変わった。アグレッシブに行くつもりだったんだが裏目に出たね。今日は最低でも3、4アンダーをマークしなければ最終日に優勝を狙う権利はなくなると思っていた。でもあの池ポチャで希望は消えた」と諦めモードのタイガー。
それでも「パットはとても感触が良い。アプローチにも手応えを感じているし、グリーン周りで心地よくプレーが出来ている」と自画自賛。とはいえ3メートル以内のパットを4回も外しているのだから果たして本人の言葉を素直に信じて良いのやら…? タイガーがここベイヒルでトップ25入りを逃したのは04年の46位タイと99年の56位タイだけ。「明日は風が強く吹いて欲しい。コンディションが難しい方が自分には有利だから」と天候頼みのタイガーは、果たしてマスターズ前哨戦で思い描いた成果を得ることは出来るのだろうか?
その他上位にはリッキー・ファウラー(米/通算6アンダー/5位タイ)や久々の優勝を狙うマスターズチャンピオン、トレバー・イメルマン(南ア/通算5アンダー/7位タイ)ら人気者がつけているが、前日2位タイにつけていた崔京周(韓)はスコアを4つ落とし、通算4アンダー11位タイに後退。フィル・ミケルソンが通算2アンダー20位タイにつけている。
また、石川遼、池田勇太の日本勢は予選ですでに姿を消している。