K.フェリー欧州記録『60』で首位に肉薄! 平塚は後退
ムービングデーにケネス・フェリー(英)があわや50台の快調なゴルフで優勝戦線に浮上したのに対し、前日4位タイの好位置につけていた平塚哲二はスコアを落としリーダーボードを急降下した。
欧州男子ツアーのオープン・デ・アンダルシア・デ・ゴルフ(スペイン、マラガ、パラドール・デ・マラガ・ゴルフ)は現地時間26日、第3ラウンドの競技を終了。ヨーロッパ記録(18ホールの最少ストローク記録)に並ぶ10アンダー60をマークしたフェリーが前日の45位タイから一気に2位タイに浮上した。02年以来の優勝を狙う全英王者、ポール・ローリー(スコットランド)に1打差まで迫っている。首位のローリーは通算12アンダー、マーク・フォスター(英)がフェリーと同じ2位タイにつけた。
欧州ツアーでは未だかつて誰もマークしたことがない夢の50台まであと一歩と迫ったフェリーは「確かにそのことは考えたけれど、あまり大それたことをやり過ぎてもね」と『60』というスコアに満足げな様子。「これだけのアンダーパーをマークすれば皆、余程劇的なことがあったんじゃないかと思うだろうけれど、実際はフェアウェイをキープし地道にグリーンに乗せて、堅実にパットを沈める。当たり前のことを当たり前にやった結果だよ」と1イーグル、8バーディの内容を振り返った。
首位には9年ぶりの勝利を目指すメジャーチャンピオンのローリー。後続には前週優勝するなど目下絶好調のラファエル・ジャクリン(仏/通算8アンダー/5位タイ)ら強豪が並んでいるが、フェリーはあくまでもマイペースで05年のスマーフィット・ヨーロピアン・オープン以来6年ぶりのツアー通算3勝目に照準を合わせている。
一方、期待の平塚哲ニは14番から18番の5ホールでスコアを4つ落とす乱調で、1オーバー71止まり。通算6アンダーで前日の4位タイから13位タイに後退し、ローリーとは6打差と首位の背中が遠くなった。最終日もう一度態勢を立て直し、再びの上位進出を狙ってもらいたい。