タイガー&P.ミケルソン、パット決まらず足踏み
ムービングデーにビッグネームがグリーン上で苦戦を強いられた。
現地時間9日、マスターズ(ジョージア州、オーガスタナショナルGC)の第3ラウンドの競技が終了。前日3位タイに浮上し約1年半ぶりの復活Vに期待がかかるタイガー・ウッズ(米)は、出だしからいきなりボギーを叩く苦しい滑り出し。「ショットは1日を通して良かった」と言うが、チャンスに肝心のパットを決めきれず2バーディ、4ボギーの2オーバー74を叩き、首位のローリー・マキロイ(北アイルランド)に7打差の9位タイ(通算5アンダー)に後退した。
「1番ホールは素晴らしいティーショットを打ったのに、それがディボットにすっぽりハマってグリーンを直接狙うことさえ出来なかった。出だしから苦難の連続。忍耐強いプレーをしたつもりだけれど、3パットが2回あったのと、良いパットを打ちながらそれがカップに入らずに足を引っ張られた」とタイガー。前日は苦手意識の強い11番パー4で長いパーパットを沈めて後半のチャージに繋げたが、この日は同じ11番で1メートルほどの短いパットを「引っかけて」外しボギー。そこでつまずき得意のバック9でのチャージは不発に終わった。
だが、「優勝を諦めたわけじゃない」とあくまでも強気な態度を崩さないタイガー。「明日はフロント9次第。早い段階でスコアを伸ばし、上にプレッシャーをかけられればチャンスはある」とコメントした。首位との7打差を引っくり返すことはできるだろうか。
一方、前週のシェル・ヒューストン・オープンで優勝を飾り、連覇への自信をみなぎらせてオーガスタに乗り込んできたフィル・ミケルソン(米)も、「グリーンの読みとスピードがつかみにくい」と納得のいかない様子。第3ラウンドでは序盤2連続バーディを奪い、このまま波に乗るかと思われたがその後失速し、1アンダー71の平凡なスコアに終わった。前日から順位を2つ上げたものの、アマチュアの松山英樹らと並ぶ通算3アンダーの18位タイにとどまっている。
「先週は本当にパッティングが良かった。でも今週は、例年なら上手くいっているグリーンの読みが外れている。あとちょっとなんだが…」と4度目のグリーンジャケットを狙うミケルソンは悔しさを滲ませる。最終日はビッグネームのグリーン上での戦いに注目だ。