17歳のM.マナッセロがバースデーV! R.マキロイはまたも最終日に泣く
マッテオ・マナッセロ(伊)が自らの誕生日にツアー2勝目のビッグなプレゼントを贈った。
欧州、アジア両ツアー共催のメイバンク・マレーシアン・オープン(マレーシア、クアラルンプールG&CC)は現地時間17日、日没サスペンデッドとなった第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を行い、19日に18歳の誕生日を迎えるマナッセロが通算16アンダーとし、後続に1打差をつけ勝利を飾った。
54ホール終了時点でトップに立っていた21歳のローリー・マキロイ(北アイルランド)は、この日プレーした残り27ホールでダブルボギーを2つ叩いて後退。優勝したマナッセロに2打差の単独3位に終わり、前週のマスターズに続き最終日の悪夢に泣いた。
「こんな結末が待っているなんて思ってもみなかった。これから家に帰って、18歳の誕生日と欧州ツアーの2勝目を祝うよ」と最終日の痛快な逆転劇に笑いが止まらないマナッセロ。「誕生日とツアー優勝、2つを一緒に祝うんだから、盛大なディナーになるだろうね」。
この勝利で世界ランクが35位に浮上することが確実となったマナッセロ。「これでメジャー出場に向けてランク50確保に集中できる(世界ランクトップ50以内には自動的にメジャー出場権が与えられる)。それが本当に嬉しい」と手放しで喜んだ。昨年のこの大会は10代のノ・スンヨル(韓)が制しているが、今年の勝者も17歳。2年連続でティーンエイジャーが栄冠に輝いたのは、長い欧州ツアーの歴史でも初めての快挙だ。
第3ラウンド終了時点で精彩を欠いたマキロイを抜き単独トップに立ったマナッセロは、最終ラウンドの10番パー5でイーグルを奪って見せ場を作り、4アンダー68をマーク。2位のグレゴリー・ボーディ(仏)に1打差をつけ先頭でゴールを駆け抜けた。初優勝より難しいと言われる2勝目を挙げたことで、マナッセロは昨年スペインでのツアー最年少Vがフロックではなかったことを証明した。
なお、世界ランク1位のマーティン・カイマー(独)は、最終ラウンドでスコアを伸ばせず通算8アンダー9位タイでフィニッシュ。カットラインぎりぎりで予選を突破したマスターズチャンピオンのチャール・シュワーツェル(南ア)は決勝ラウンドでスコアを伸ばし、通算7アンダー11位タイに食い込んだ。
日本勢は第3ラウンドで65と爆発した久保谷健一が、通算5アンダー17位タイに入ったのが最高。市原弘大は最終ラウンド68の好スコアで通算4アンダー30位タイに入ったが、平塚哲二は3オーバー75と崩れ、通算2アンダー36位タイに終わっている。