“賞金全額寄付”の申が好発進　大逆転・金田は横峯・有村とラウンド

　国内女子ツアーのサイバーエージェント レディスゴルフトーナメントが29日、千葉県の鶴舞カントリー倶楽部を舞台に第1ラウンドの競技を終了。ツアー未勝利の25歳、井芹美保子が7バーディ、1ボギーの6アンダー66で単独首位に立った。馬場ゆかりと茂木宏美が5アンダー67で2位タイにつけている。

　大会名がサイバーエージェントに変わって2回目となるこの大会、注目はやはり米ツアーの実力者にして同大会ディフェンディング・チャンピオン、現在世界ランキング2位の申ジエ（韓）だ。28日に23歳の誕生日を迎えたばかりの申は、この大会での獲得賞金を東日本大震災の被災者支援のために全額寄付することを発表。より多額の寄付のため、申は初日から飛ばした。

　出だしの1番でいきなりバーディ奪取に成功した申は、6番までにスコアを3つ伸ばし、4バーディ、1ボギーで前半を終える。後半は12番のボギーの後、スコアカード通りのプレーが続いたが、上がり2ホールで連続バーディ。この日は6バーディ、2ボギーの4アンダー68でラウンドし、首位に2打差の4位タイにつけた。

　前週のフジサンケイレディスクラシックで5打差大逆転のツアー初優勝を遂げ、賞金ランキング首位に立った金田久美子は、横峯さくらと有村智恵という国内屈指の実力者二人とラウンド。その中でもひるまず、17番では長いバーディトライを沈めるなど4バーディ、3ボギーの1アンダー71で回って19位タイ。まずまずのスタートになった。横峯は2アンダー70で8位タイ。有村は1オーバー73で31位タイとやや出遅れている。

　その他、藤田幸希と笠りつ子が3アンダー69で6位タイ。上田桃子はイーブンパー72で24位タイ、諸見里しのぶは3オーバー75の60位タイで初日を終えた。