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セベに捧げる復活優勝を狙うオラサバル

更新日:2022/10/26 00:57
セベに捧げる復活優勝を狙うオラサバル

 

 セベ・バレステロス(スペイン)追悼ムードに包まれる中、セベの故郷で行われる欧州ツアースペイン3連戦の2戦目、イベルドロラ・オープン(プーラGC)が現地時間12日に開幕する。

 メジャー5勝の実績だけでなく、その闘志あふれるプレーで世界中にゴルフの楽しさを広めた功績は大きく、その上、欧州各地の後輩たちにもとてつもなく大きな影響を与えたセベ。ライダーカップでは欧州チームのポイントゲッターとして伝説の戦いも繰り広げており、カリスマの早すぎる死のショックは、いまだにツアーにのしかかっている。

 それを払拭し、同時に偉大な先達を讃えるべく、ツアーのロゴマークをセベの姿にしようとする動きが起こっているのだ。現在のロゴマークは、メジャー7勝のハリー・バードン(英)のフィニッシュをシルエットにしたもの。これを新しくして、ツアーの看板にセベを、という運動の先頭に立っているのは、パドレイ・ハリントン(アイルランド)だ。これにローリー・マキロイ(北アイルランド)も賛同し、ツイッターなどで世界に広げている。

 そんな動きのある中で行われるイベルドロラ・オープンだが、誰よりもここでの優勝を狙っているのが、マスターズ2勝のホセ・マリア・オラサバル(スペイン)だ。アマチュア時代にエキシビションマッチでセベに呼ばれて初対面して以来、一番近くでそのすごさを見つめてきた。ライダーカップでペアを組んだ時には、共に戦い、欧州チームに勝利をもたらした経験もあるだけに、セベの死の衝撃は大きい。だが、これを乗り越えなければ、偉大な先輩への恩返しができないこともわかっている。各ホールのピンフラッグについた追悼の黒いリボン(喪章)を目がけて、涙をこらえての戦いで復活を狙っている。

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