メジャーチャンプの意地!? 首位D.トムズ若手を一蹴
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2011/05/14 12:36
44歳の全米プロゴルフ選手権チャンピオン、デビッド・トムズ(米)が“準メジャー”でトーナメントをリードした。
米男子ツアーのザ・プレーヤーズ選手権は第2ラウンド(現地時間13日/フロリダ州、TPCソーグラス)の競技を終え、通算10アンダーまでスコアを伸ばしたトムズが単独トップに浮上した。
予選ラウンド、トムズと同組で回ったのは25歳のアンソニー・キム(米)と23歳のジェイソン・デイ(豪)。ともにツアーを代表するビッグヒッターであり若手の急先鋒でもある。ところがほぼ20歳も年上のトムズが2人を凌駕。デイには5打差、キムには実に16打差(予選落ち)をつけ堂々の単独首位で決勝ラウンド進出を決めた。
この2日間の平均飛距離はデイの274.1ヤード、キムの280.5ヤードに対してトムズは274.2ヤード。飛距離でも負けていないではないか、と思うのは間違いで、デイとキムはほとんどのホールでティーショットを3番ウッドで打っており、ドライバーで勝負したトムズとは話が違う。とはいえスコアで若手に大差をつけたのだから、ゴルフは飛距離だけでは計れない。
実はトムズ、44歳になって張り切るのには訳がある。それは近頃本格的にゴルフに打ち込み始めた13歳の長男カーター君がその理由。「全盛期の頃の自分を息子は知らない。同じゴルフというスポーツを志す者として、息子に是非強い父親の姿を見せたい」とトムズ。ツアー通算12勝の猛者も最後に勝ったのは2006年のソニー・オープン・イン・ハワイ。父の沽券にかけ、トムズの優勝を追い求める戦いは続く。