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C.ウッドが念願の初V王手! J.M.オラサバル猛追

更新日:2022/10/26 00:57
C.ウッドが念願の初V王手! J.M.オラサバル猛追

 

 アマチュア時代から将来を嘱望されてきた23歳のクリス・ウッド(英)に記念すべきツアー初Vのチャンスが広がる中、親友セベ・バレステロス(スペイン)の死に誰より心を痛めるホセ・マリア・オラサバル(スペイン)が地元ギャラリーの前でリーダーボードを急浮上した。

 欧州ツアーのスペイン3連戦の2戦目、イベルドロラ・オープン(プーラGC)は現地時間14日、第3ラウンドの競技を終了。前日単独トップに浮上したウッドは2バーディ、1ボギーの1アンダー69の平凡な成績ながら通算9アンダーまでスコアを伸ばし、2位に並んだダレン・クラーク(北アイルランド)とシェーン・ロウリー(アイルランド)に4打差をつけ独走態勢に入った。

「バーディチャンスを何度も作りながら思うようにスコアを伸ばせなかったけれど、コンディションがタフだったし、全体としては悪くない。明日も今日までのようなゴルフがしたい。大事な1日になりそうだけれど、あまり意識し過ぎないよう心がけたい」と初Vを狙うウッド。アマチュア時代を含め2度全英オープンでトップ5入りを果たし、世界のゴルフファンにその名を轟かせた彼に、本当の意味で実力を試される瞬間が訪れたようだ。

 しかしそんなウッドの独走を許すまじとベテランも追撃態勢を整えている。ライダーカップの常連のクラークは「今日はパターが火を噴かなかったけれど安定したゴルフが出来た。パターさえ入り出せば優勝も夢ではない」とウッドにプレッシャーをかける。

 そしてもう1人、ウッドにとって不気味な存在が、この日4アンダー66の好スコアで単独4位(通算4アンダー)に浮上したオラサバルだ。パッティングに苦労したウッドやクラークとは対照的に「(パットの調子が)凄く良かった。今日は23パット。これほどパットが入ったのは久しぶり」と納得の表情。「パターの好調さがスコアに反映されている。明日は良いショットを打って、良いパットを入れる。そうすれば結果は後からついてくるだろう」と亡き友に捧げる逆転優勝に意欲を見せた。果たしてベテランの逆転Vは可能のか? それともウッドが逃げ切って念願のツアー初Vを達成するのか? 最終日の見どころは多い。

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