I.ポルター、L.ドナルド下しマッチプレー王者へ!
世界ランク1位のリー・ウェストウッド(英)を下して決勝マッチまで駆け上がったイアン・ポルター(英)が、ルーク・ドナルド(英)の王座への野望を打ち砕き栄冠に輝いた。奇しくも最終日は息子ルーク君の7歳の誕生日。ポルターは満面の笑みでトロフィーを掲げ持った。
欧州ツアーのスペイン3連戦最終戦、ボルボ世界マッチプレー選手権(スペイン、フィンカ・コルテシン)は現地時間22日、準決勝と決勝マッチを行い、準決勝でマーティン・カイマー(独)を5アンド3の大差で破ったドナルドを、ポルターが2アンド1で撃破しマッチプレー王者に輝いた。
開口一番「ハッピーバースデー、ルーク」と父親の顔で息子にメッセージを伝えたポルター。「こんな特別な日に勝てて本当に嬉しい。ここのところ思うようにパターが入らずイライラが募ったけれど、今週はようやく入ってくれた。やはりパターが決まらないと試合には勝てない」と満面の笑み。
準決勝で対戦したカイマーに「ルーク(・ドナルド)はまるで精密機械のように正確だった。フェアウェイもグリーンも外さないし、パットも外さない。プレイステーションでゴルフをやっているような完璧な内容だった」と脱帽させたドナルドだが、勝てば世界ランク1位のプレッシャーからか、ポルターとの決勝戦では一進一退の攻防に粘り切れず惜敗。「がっかりした。準決勝までの良い流れが決勝ではどこかに行ってしまった。チャンスに(パットを)決めらなかったのが大きい」と落胆の表情。これでウェストウッドの1位、ドナルドの2位は変わらず。ドナルドのNo.1への挑戦は次回へと持ち越された。
WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権の昨年のチャンピオンであるポルターと今年のチャンピオンであるドナルドが決勝戦で激突する結果となった今大会。2人のマッチプレー巧者ぶりが浮き彫りになった格好だ。