今田V射程圏内! 首位から2打差の3位タイ浮上
今季まだベスト10入りのない今田竜二が、約3年ぶりのツアー通算2勝目を射程圏内にとらえた。
米男子ツアー、HPバイロン・ネルソン選手権(テキサス州、TPCフォーシーズンズ・リゾート)は現地時間28日、第3ラウンドの競技を終了。前日に続く強風に各選手ともスコアメイクに苦しむ中、首位に5打差の8位タイからスタートした今田は、我慢のゴルフでイーブンパー70にまとめて通算3アンダー。単独トップに立ったライアン・パーマー(米)から2打差の3位タイに浮上した。最終日は、最終組の1つ前の組から08年のAT&Tクラシック以来の勝利を目指す。
今週の今田はショットが絶好調。「ショットが良いのでバーディチャンスを沢山作れている」という本人の言葉通り、出だしの1番から4メートルのバーディチャンスを演出。下りのスライスラインを読み切ったかに見えたがわずかに外れパー発進。3番でも7番アイアンのセカンドを至近距離に寄せながら惜しくもバーディを逃したが、「これだけ風が吹けば皆のスコアが伸びないのはわかっていた。毎ホール、パーを目指してプレーしました」と展開を読みながらの安全運転。そうこうしているうちに11番では10メートルを超すバーディパットをねじ込む見せ場を作り、着実にリーダーボードを上っていった。
前日ダブルボギーを叩いた最終18番は、強烈な逆風の中で2メートルのパーパットを外してボギーとしたが、この状況で首位と2打差はあってないようなもの。自分がバーディ、相手がボギーなら1ホールで並ぶことが出来る。「明日はまた違う1日。でも今日のようなゴルフが出来れば良いところに行ける」と言う今田の残り18ホールに期待したい。
一方、復活Vを目指すセルヒオ・ガルシア(スペイン)は強風に手こずってピンチの連続。結局この日は1つもバーディを奪えず4ボギーとスコアを落とし(4オーバー74)、通算4アンダーで首位パーマーに1打差の単独2位。この日奪えなかった分のバーディを最終日に奪い返すつもりだ。
また今田と同じ3位タイに、第3ラウンドで3アンダー67のスコアをマークしたアージュン・アトワル(インド)が急浮上。通算2アンダー5位タイに、今季1勝を挙げているゲーリー・ウッドランド(米)と昨季の賞金王マット・クーチャー(米)らがつけ、この日高校の卒業式を欠席してプレーに専念したアマチュアのジョーダン・スピース(米)が通算1アンダー8位タイの好位置をキープした。ディフェンディング・チャンピオンのジェイソン・デイ(豪)は通算2オーバー25位タイ。