S.ストリッカー今季初V王手! 今田58位タイに後退
エースの次はイーグルの量産でスティーブ・ストリッカー(米)が後続に3打差をつけ、今季初優勝に王手をかけた。
世界最多のメジャー18勝を誇る“帝王”ジャック・ニクラウス(米)がホストを務める米男子ツアー、ザ・メモリアル・トーナメント(オハイオ州、ミュアフィールド・ビレッジGC)は現地時間4日、第3ラウンドの競技を終了。単独首位からスタートしたストリッカーが3アンダー69で回り、ただひとり二桁アンダーにスコアを乗せ通算12アンダーでトップの座をキープ。3打差の単独2位にジョナサン・バード(米)、4打差の3位タイにマット・クーチャー(米)とブラント・ジョーブ(米)が続く展開となった。
前日8番パー3でホールインワンをマークし単独トップに踊り出たストリッカーは、この日もスタート直後の2番でいきなり残り116ヤードの2打目を直接カップインさせイーグルを奪う幸先の良い滑り出し。さらに5番パー5でもピンそば2メートルに2オンし、難なくイーグルを奪って2位との差を広げた。しかし後半に入ると我慢のゴルフが続いてスコアを伸ばせず、終盤の15番でボギーを叩きイヤなムードが漂うと続く16番でも短いパーパットを外して連続ボギー。17番ではバーディチャンスが入らずパー止まり。前半の勢いは途絶え明日にやや不安を残す終盤となったものの、44歳にして区切りのツアー通算10勝目に向け一歩前進したといって良さそうだ。
その他の注目選手は、初日トップタイ発進のローリー・マキロイ(北アイルランド)がイーグルあり、ダブルボギーありの出入りの激しいゴルフながら1アンダー71にスコアをまとめ、通算7アンダー5位タイ。世界ランク1位のルーク・ドナルド(英)は久々にオーバーパー(1オーバー73)を叩き通算4アンダー。前日より11ランクダウンの17位タイに後退した。さらにフィル・ミケルソン(米)はイーブンパー72で回り通算2アンダー25位タイに足踏み状態だが「(2週間後の)全米オープンに向け良い準備が出来つつある」と前を向いた。
一方、前日14位タイとまずまずの位置で予選を突破した今田竜二は体調不良もあり、ダブルボギー2つ、ボギー3つ(2バーディ)を叩く乱調で5オーバー77。通算2オーバーまでスコアを落とし58位タイに後退した。だが今田より下にアーニー・エルス(南ア/66位タイ)やビジェイ・シン(フィジー/69位タイ)らがつけていることから、コースの難易度の高さがうかがえる。