ラッキーボーイ、28歳のA.ノレンが逃げ切りV!
大会直前、全米オープン地区予選を突破し初めてアメリカでのメジャー切符を獲得したばかりのラッキーボーイ、アレクサンダー・ノレン(スウェーデン)が週末にはライダーカップと同じ舞台で逃げ切りVを達成した。
欧州ツアー、セルティック・マナー・ウェールズ・オープン(ウェールズ、セルティック・マナー・リゾート)は現地時間5日、最終ラウンドの競技を行い、単独首位からスタートした28歳のノレンが、難コース相手に終始落ち着いたプレーで2バーディ、1ボギーの1アンダー70をマーク。通算9アンダーとし、2位タイに入ったアンダース・ハンセン(デンマーク)とグレゴリー・ボーディ(仏)に2打差をつけ、2年ぶりツアー通算2勝を挙げた。
2年前スイスでツアー初優勝を飾ったときは、最終日にバンカーから直接カップインさせイーグルを奪って勝利をつかむ劇的なドラマを演じたノレン。だが今回はステディなゴルフで一歩ずつ、着実に勝利に近づいていった。唯一のミスは15番パー4。すでに後続を3打リードした状態で、果敢にピンを狙った3番ウッドでのセカンドショットがグリーン左のバンカーにつかまった。だが今回はそこからチップインというわけにはいかず、寄せきれずにボギーを叩いてリードは2打差に縮まる。しかし優勝争いのプレッシャーに屈することなく上がり3ホールをパープレーにまとめて逃げ切った。
「タフなコースでこんなに良いプレーが出来たなんて信じられない。アイアンショットもショートゲームも、自信を持っていいということがわかった」とまだ2勝目に実感が湧いていない様子のノレン。つい数日前、全米オープン出場権獲得に歓喜したばかりだが、今回は昨年の全米オープン王者で今大会のディフェンディング・チャンピオン、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)を下しての勝利。「今週は生涯最高のゴルフが出来た」と満面の笑みでトロフィーを掲げ持った。
そして注目のマクドウェルは予選ラウンドをノレンに1打差の単独2位で折り返しながら、3日目にまさかの『81』を叩いて後退。最終日はイーブンパー71で回ったが、通算3オーバー30位タイと平凡な成績に終わっている。