大混戦の中、9年目の正直R.ロック初V王手!
混戦模様の中、初日からトップを走るロバート・ロック(英)が初優勝に向け大きく前進した。
欧州ツアー、BMWイタリア・オープン(イタリア、ロイヤルパーク1世ロベリ)は現地時間11日に第3ラウンドの競技を終了。第2ラウンドから2日連続で『68』をマークし、通算16アンダーまでスコアを伸ばしたロックが後続に2打差をつけ初優勝に王手をかけた。
「パッティングの調子がこれまでにないくらい良い。ここで勝てれば大きな自信を掴むことが出来る」とトーナメントをリードしたロック。キャリアベストは2009年のアイリッシュ・オープンでプレーオフに進出して敗れた2位。「もうツアーで9年も過ごしているからね。そろそろそのとき(優勝)が来ても良い頃だと思う」と今月34歳になったばかりのロックは初Vに意欲を見せた。次週は米男子ツアーのメジャー第2戦、全米オープンへの出場が決まっているが、もし念願の優勝を飾れば大きな自信を掴みメジャーへ弾みをつけることが出来るはずだ。
そのロックの勢いを止めようと2打差の2位タイにひしめくのが地元のヒーロー、フランセスコ・モリナリ(伊)、ベテランのニコラス・ファース(スウェーデン)、飛ばし屋パブロ・ララサバル(スペイン)ら実力者たち。この日4アンダー68をマークし通算14アンダーでロックを追いかけているモリナリは「明日十分チャンスがある。これだけ期待されるとプレッシャーもあるけれど、自分のプレーには満足している。優勝を狙うには絶好のポジション」と、こちらも逆転Vに照準を合わせた。
モリナリとともにギャラリーの人気を集める18歳のマッテオ・マナッセロ(米)は、ボギーが先行する出入りの激しいゴルフながら、終盤3バーディを奪って2アンダー70をマーク。ロックから4打差の通算12アンダー12位タイに後退したが、4ストロークは決して逆転不可能な差ではない。最終日のマナッセロの追い上げにも期待したい。