Y.ツェン貫禄の逃げ切りV! 美香23位タイで終戦
ロレックスランキング(女子世界ランキング)1位のヤニ・ツェン(台)が貫禄の逃げ切り勝ちで今季2勝目、ツアー通算7勝目を挙げた。
米女子ツアー、LPGAステート・ファーム・クラシックは現地時間12日、イリノイ州、パンサー・クリークCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日単独トップに躍り出たツェンがノーボギーの4アンダー68をマーク。通算21アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位に食い込んだディフェンディング・チャンピオンのクリスティー・カー(米)に3打差をつけ余裕の勝利をものにした。
「朝から勝てそうな予感がありました。今日は全身全霊を傾けて忍耐強く目の前のショットに集中することに努めました」とツェン。開幕戦以来のシーズン2勝目に「思い通りのゴルフが出来て本当に良かった」と喜びをあらわにした。
楽勝に見えるツェン。だが実は首位または首位タイで最終日を迎えた7回のうち、逃げ切って勝ったのは2回だけ。これまでは最終日に崩れる、あるいは他の選手が良いプレーをして勝利をさらわれることが多く、最終18番のティーグラウンドに上がるときは「もしかして悪いことが起きるのでは?」という不安が胸をかすめたのだとか。だが「最後は安全に2オン2パットで行こう」と自らに強く言い聞かせ冷静にパーをセーブ。危なげない王道のゴルフで逃げ切った。
そしてこの日強さを見せつけたのがカー。ノーボギーの5アンダー67をマークし、ツェンに3打差ながら単独2位に食い込むと「彼女(ヤニ・ツェン)が走り過ぎていたので追いつくことは出来なかったけれど、良いプレーが出来ました。このままの調子でウェグマンズ(LPGA選手権)で連覇に挑みたい」とメジャー大会での今季初Vに照準を合わせた。これで出場3試合連続2位(タイを含む)。そろそろ優勝も近そうだ。
その他上位陣は、通算16アンダー3位タイにブリタニー・リンシコム(米)とポーラ・クリーマー(米)が入り、初日から優勝争いを引っ張ったキム・ミンディ(米)は通算15アンダーで朴セリ(韓)と並び5位タイに終わった。
日本勢は宮里美香が唯一予選を突破し前日14位タイに浮上したが、最終日は2バーディ、2ボギーのイーブンパー72止まり。通算9アンダー23位タイで4日間の競技を終えている。