R.マキロイ記録的リード! マスターズのリベンジなるか!?
22歳のローリー・マキロイ(北アイルランド)が、全米オープン(メリーランド州、コングレッショナルCC)111年の歴史を塗り替える快進撃を見せている。
現地時間17日に行われた今季メジャー第2戦の第2ラウンド。初日6アンダー65の好スコアで単独トップに立ったマキロイの勢いは止まらず、5アンダー66をマークして通算11アンダー。36ホールの全米オープン最少ストローク記録を更新して独走態勢に入った。
今大会で36ホールを終え後続に6打差をつけたのは2000年のタイガー・ウッズ(米)以来。ペブルビーチで行われたその大会ではタイガーが後続に15打差をつけ圧勝を飾っている。ちなみに予選ラウンド終了時点での全米オープン最少ストローク記録はリッキー・バーンズ(米)が2009年ベスページ・ブラックCでマークした通算10アンダー。その記録を1打縮める快挙にマキロイは「人生最高のゴルフが出来ている」と笑いが止まらない。「本当に内容が良い。ベストに限りなく近いプレーが出来ている。でもまだ半分終わっただけ。先は長いよ」と気を引き締めることも忘れない。
この日のマキロイは大会最速記録となる26ホールで二桁アンダーまでスコアを伸ばし、終盤の16番、17番で連続バーディを奪った時点で35ホールノーボギーの通算13アンダーで全米オープン“未知の領域”に足を踏み入れていた。しかし最終18番でティーショットを左に曲げ、セカンドショットをミスして池につかまり痛恨のダブルボギー。それが明日に尾を引かなければ良いが、当の本人は「もちろんガッカリしているけれど、全体として手応えは十分」と気にする様子はなかった。
思えば今年のマスターズ、後続に4打差をつけ単独トップでスタートした最終日。10番でショットを大きく曲げてから崩れ、結局80を叩いて優勝を逃した。果たしてマキロイはマスターズでのリベンジをこのコングレッショナルの舞台で果たすことは出来るのだろうか?
テレビ解説のポール・エイジンガー(米)はこう言う。「これは新しい時代の到来。タイガー・ウッズ(米)時代の終焉を現しているのかもしれない」
勝敗の鍵は22歳のマキロイが握っている。