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遼、苦しみながらも予選通過確実に!

更新日:2011/06/18 12:05
遼、苦しみながらも予選通過確実に!
全米オープン第2ラウンドは日没サスペンデッドとなったが、石川遼は通算2オーバーにスコアを伸ばして暫定33位タイに浮上。2年連続の決勝ラウンド進出をほぼ確実にした。(写真提供:AP/アフロ)

 

 石川遼が苦しみながらもスコアを伸ばし、まずまずの位置で予選突破を確実のものとした。

 米男子ツアーの今季メジャー第2戦、全米オープン(メリーランド州、コングレッショナルCC)は現地時間17日、第2ラウンドの競技を行い、雷雨による中断の影響で21人がホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。その中で初日62位タイと出遅れた石川はダブルボギースタートの前日とは対照的に、この日の出だし1番はスーパーショットで至近距離に寄せバーディ発進。途中バーディとボギーが交互に出る展開ながら、要所要所で鍵となるパットを沈めて5バーディ、4ボギーの1アンダー70をマーク。通算2オーバーとし暫定33位タイまで順位をあげ、2年連続の決勝ラウンド進出をほぼ確実にしている。

 この日の石川はピンチに陥っても冷静な判断力でミスを最少限に食い止める大人のゴルフを見せた。雷雨による約45分の中断を挟み、再スタート後2ホール目の後半11番パー4では、クリークにつかまりながらもボギーで収め、14番でもティーショットを絶体絶命の林の中に打ち込むピンチ。それでも木と木のわずかな隙間を縫う絶妙なリカバリーでギャラリーを唸らせた。決してショットは完璧ではない。だがその中で何とか活路を見いだしアンダーパーにまとめた内容は評価に値する。

「将来メジャーで優勝を争いたい相手」として名指ししたローリー・マキロイ(北アイルランド)が目下通算11アンダーと別格のゴルフで暫定ながら首位を快走している。ライバルの背中を追いかける石川は、決勝ラウンドでさらなる上位進出を目指す。

 一方、久保谷健一、藤田寛之のベテラン勢は明暗を分けることに。初日、日本勢最高の45位タイにつけた久保谷は、フロントナインで4バーディ(1ダブルボギー)を奪ってリーダーボードを駆け上がったが、後半に入って失速。12番でこの日2つ目のダブルボギーを叩くと、15番、17番をボギーとして2オーバー73。2日連続同スコアで通算4オーバーまでスコアを落としたものの、予選突破圏内の暫定57位タイでホールアウトした。

 しかし“アラフォーの星”藤田はバーディ発進を活かせず6ボギー(4バーディ)を叩いて2オーバー73。通算10オーバー暫定129位タイで予選落ちが確実となっている。

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