ツアーニュース

韓国勢同士の戦いは無名のリュウに軍配 〜全米女子オープン〜

更新日:2012/01/01 13:06
韓国勢同士の戦いは無名のリュウに軍配 〜全米女子オープン〜

 

 韓国勢同士のプレーオフにもつれ込んだ2011年の米女子ツアーメジャー第3戦、全米女子オープン。ルーキーのセオ・ヒーキョン(韓)を土壇場で破ったのはLPGAツアーカードを持っていない無名の若手だった。

 荒天のため中断に次ぐ中断で神経をすり減らす戦いを強いられた同大会。第2ラウンドを終え単独トップに立った宮里美香は第3ラウンドで5オーバー76と失速し4位タイに後退。それでも先輩の宮里藍とともに上位争いを繰り広げ、最終的に通算1オーバーの単独5位に食い込んだ。また宮里(藍)も通算2オーバー6位タイに入り、厳しい条件の中で優勝争いを演じた自信が、2週間後のエビアン・マスターズでの優勝につながった。

 優勝争いはルーキーのセオが引っ張る形となったが、韓国で7勝を挙げている21歳の後輩リュウ・ソヨン(韓)が最終ホールのバーディでセオの背中をとらえ、ともに通算3アンダーで並びプレーオフへ。

 16番から18番までの3ホールで行われたプレーオフ。1ホール目の16番パー3は2人揃ってパーをセーブする。ところが、2ホール目の17番パー5で明暗が分かれる。セオのティーショットがバンカーにつかまり、パーオンならずにボギーを叩く間に、リュウがサードショットで確実にグリーンをとらえ2.5メートルのバーディパットをねじ込み一気に2打のリードを奪う。最終ホールでもリュウは第2打を1.2メートルに寄せて連続バーディ。母国の先輩を下し全米女子オープン史上3番目の年少チャンピオンに輝いた。

 この優勝で特例が認められ晴れてLPGAツアーメンバーとなったリュウは「LPGAは夢の舞台です。ここでプレーしたいと心から願っています。もう迷いはありません。是非アメリカで戦いたい」と声を弾ませた。

関連記事

  1. my caddie
  2. ツアーニュース
  3. 韓国勢同士の戦いは無名のリュウに軍配 〜全米女子オープン〜
×