復活が期待される選手たち 〜米女子ツアー編〜
更新日:2012/01/02 11:47
掲載日:2012/01/02 11:03
2011年の米女子ツアーはヤニ・ツェン(台)一色に染まった感がある。ロレーナ・オチョア(メキシコ)が現役引退を表明した2010年は、週替わりでロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1の座が入れ替わり、宮里藍をはじめ申智愛(韓)、クリスティー・カー(米)らが1位を経験した。
しかし戦国時代はツェンという連戦連勝の強者に呆気なく終止符を打たれ、2011年はシーズンを通してツェンがNo.1に君臨した。
その陰に隠れて目立たなかったのが申でありカー。カーはツェンの獲得賞金の半分ではあったものの賞金ランク2位に入って面目を保ったが、申はこれまで2シーズン連続で複数回優勝を飾っていたのが、2011年は勝星が途切れ最高位はキア・クラシックでの単独2位。賞金ランクも自己ワーストの15位(72万735ドル=約5,600万円)にとどまった。
2011年はコーチとキャディを一新。スイング改造に取り組んだが、それが上手く機能しなかった。加えてここ数年、年間30試合以上を戦ってきて溜まりに溜まった肉体的、精神的疲労が出たシーズンとなってしまった。
ツェンを止める対抗馬のひとりとして申には一日も早く“ファイナルラウンドクイーン(最終日のチャージで逆転Vを決める女王)”と恐れられた頃のペースを取り戻し、No.1争いに加わってもらいたいものだ。