今季初優勝が期待される選手 〜宮里美香〜
更新日:2012/01/02 12:03
掲載日:2012/01/02 11:40
2012年米女子ツアーでの初優勝がもっとも期待されているが宮里美香だ。
2010年には国内最高峰のメジャー大会、日本女子オープンゴルフ選手権競技でプロ初優勝を飾り、2011年はその勢いのまま目標であり夢でもある米女子ツアーでの優勝を狙ったが、メジャー3試合でトップ10(クラフト・ナビスコ選手権7位タイ、ウェグマンズLPGA選手権8位タイ、全米女子オープン単独5位)に食い込み勝負強さを見せつけたものの、肝心の優勝には手が届かなかった。
20試合に出場しトップ10入り4回。獲得賞金は59万1,688ドル(約4,600万円)で賞金ランク22位。しかし特筆すべきは平均ストローク数で、71.17は同部門の12位。これはエビアン・マスターズで優勝し賞金ランク8位に入った宮里藍の平均ストローク数71.63(同部門18位)を凌ぐ好成績である。
平均ストロークの良さが獲得賞金に反映されていないのは、宮里(美香)の稼ぎ方の効率が宮里(藍)ほど良くなかったということ。フェアウェイキープ率79.9%で7位、アンダーパーをマークする確率54.3%で10位と、安定感は十分なのだから、勝負どころでパットをねじ込む精神力を身につければ、来るべきシーズンでのアメリカ1勝も見えてくるはず。
18歳で単身アメリカに乗り込み武者修行を積み、デビュー1年目からシード権を獲得。4シーズン目を迎える2012年は宮里(美香)にとって、同世代のライバル、ヤニ・ツェン(台)との差を詰める勝負の年だ。