S.ストリッカー早くも独走態勢! 2連続イーグルのK.ナも急浮上
連覇を狙う初日のトーナメントリーダー、ジョナサン・バード(米)が失速する中、ノーボギーの完璧なゴルフを披露したスティーブ・ストリッカー(米)が単独トップに躍り出た。
昨季の優勝者のみに出場が許される米男子ツアー今季開幕戦、ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ハワイ、プランテーション・コース at カパルア)は現地時間7日、第2ラウンドの競技を終了。この日1イーグル、8バーディの10アンダー63と爆発したストリッカーが通算15アンダーまでスコアを伸ばし、後続に5打差をつけ早くも独走態勢に入った。
5打差の単独2位に昨季2勝を挙げブレイクしたウェブ・シンプソン(米)が続き、上がり2ホール連続イーグルを奪ったケビン・ナ(米)が通算9アンダーで単独3位。ディフェンディング・チャンピオンのバードは2アンダー71止まりでマーティン・レアード(スコットランド)と並び通算8アンダー4位タイに後退した。
ベテランのストリッカーはコースレコードにあと1打と迫る圧巻のゴルフで後続を引き離すと「ショットもパットも好調だった。ミスらしいミスもなく安定したゴルフが出来た」と納得の表情。2008年にダニエル・チョプラ(スウェーデン)とのプレーオフに敗れて優勝を逃しているストリッカーは「あのときの借りを返したい」と開幕戦Vに照準を合わせた。
一方5打差を追いかけるシンプソンは、昨季の賞金ランク、フェデックスカップポイントランクともに2位に食い込んだ勢いそのままにストリッカーの独走阻止に燃えている。「明日は早い段階でスコアを伸ばして、少しでも彼(ストリッカー)にプレッシャーをかけられればいいね」とベテランの独走は許すまじと上り調子の若手もやる気十分だ。
またこの日単独3位に浮上したケビン・ナは、17番パー4で残り221ヤードを直接カップに沈めてイーグルを奪い、最終18番パー5ではセカンドショットをピンそば3メートルに寄せて劇的な連続イーグル奪取で優勝戦線に急浮上。「人生のベストフィニッシュ。これ以上はない」と手放しで喜んだ。プランテーション・コースの17番でイーグルをマークしたのは2004年のダレン・クラーク(北アイルランド)のみで、バック9の『29』はやはり2004年にビジェイ・シン(フィジー)が記録した9ホールの最少スコアに並ぶ快挙だった。