M.エブリー、単独首位で汚名返上のチャンス到来 石川は予選落ち
2年前マリファナ所持で世間を騒がせたマット・エブリー(米)にようやく本業で汚名返上のチャンスが巡って来た。
米男子ツアーのフルフィールド初戦、ソニー・オープン・イン・ハワイ(ハワイ、ワイアラエCC)は現地時間13日、第2ラウンドの競技を終了。この日ノーボギーの6アンダー64をマークしたエブリーが通算10アンダーまでスコアを伸ばし、2位タイに並ぶデビッド・ハーン(カナダ)とカール・ペターソン(スウェーデン)に2打差をつけ単独トップに躍り出た。
エブリーは一昨年のジョン・ディア・クラシック開催中、ホテルの部屋でマリファナを隠し持っていたとして逮捕された苦い経験を持っている。本人は容疑を否認したものの3か月の出場自粛を求められ、昨季は下部ツアーのネイションワイドツアーに参戦。賞金ランク18位に入り、今季PGAツアー昇格を決めたばかり。今年6月には待望の第一子が生まれる予定で「子供のためにも頑張る」と誓った矢先「ショットとパットが噛み合った。ミスらしいミスはなかった」と快調なゴルフでリーダーボードを駆け上がった。
その他上位陣は、通算7アンダー4位タイにパット・ペレス(米)とこの日8アンダー62の猛チャージを見せたブレンドン・デ・ヨング(ジンバブエ)、さらにダグ・ラベレII(米)の3人が並び、全米プロゴルフ選手権チャンピオンのキーガン・ブラッドリー(米)が通算6アンダー7位タイの好位置をキープした。
しかし前週優勝のスティーブ・ストリッカー(米)は1アンダー69にとどまり通算5アンダーで初日の5位タイから17位タイに後退。ディフェンディング・チャンピオンのマーク・ウィルソン(米)はカットラインに2打及ばず予選落ちを喫している。
日本勢は5アンダー65と爆発した小田孔明が通算3アンダーで61ランクアップの39位タイに浮上。さらに今田竜二と高山忠洋がカットラインぎりぎりの通算1アンダー62位タイで決勝ラウンド進出を決めたが、石川遼、武藤俊憲、松山英樹、丸山茂樹の4人は予選突破ならなかった。