18歳J.コルダ、父に続き全豪オープンVチャンス!
強風により各選手がスコアメイクに苦しむ中、ツアー2年目の18歳ジェシカ・コルダ(米)が安定したプレーで単独トップに躍り出た。
米女子ツアー開幕戦で欧州、豪州の両ツアーとの共催でもあるISPSハンダ・オーストラリアン女子オープンは現地時間11日、豪州の名門であるロイヤル・メルボルンGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日トップに立った全米女子オープンチャンピオンのリュウ・ソヨン(韓)や昨季ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)に輝いたセオ・ヒーキョン(韓)がボギーを連発する中、首位に2打差の3位タイからスタートしたコルダが3バーディ、3ボギーのイーブンパー73にスコアをまとめ通算4アンダーでトーナメントをリード。この日のベストスコア3アンダー70をマークしたニッキー・キャンベル(豪)とリュウ&セオの3人が首位に1打差の2位タイに並んでいる。
今月27日に19歳の誕生日を迎えるコルダの父・ペトルさんは元プロテニスプレーヤーで、1998年にはメルボルンで行われた全豪オープンで優勝を飾っている。奇しくも今大会が開催されているのは父にとって思い出深いメルボルン。ここで娘が優勝すれば父娘2代の夢が実を結ぶことになる。
「もちろんそれは意識しています」とコルダ。「いつも父にこう言っているんです。世界ランク2位までいったお父さんを私が抜くわよ、って」と、言ってしまうのだからスポーツエリート一家の二代目はなかなかの強気だ。トーナメントリーダー初体験にも「普段とあまり変わりません。緊張はもちろんするでしょうけれど、プレッシャーの中で戦うからこそ楽しいんです」と優勝争いにも臆する様子はない。
一方、前日まさかの『76』と崩れ連覇に黄信号が灯ったヤニ・ツェン(台)はこの日2アンダー71と調子を取り戻し通算2アンダーとしてコルダに2打差の5位タイに浮上。「明日はアグレッシブに攻めて行きます。出来るだけ沢山バーディが獲りたい」と逆転Vに照準を合わせた。最終日はロレックスランキング(女子世界ランキング)1位のツェンと同ランク285位のコルダの激突が見られそうだ。
尚、日本勢は野村敏京と金子絢香の2人が出場していたがすでに予選落ちを喫している。