タイガー完全復活なるか!? 首位C.ウィーに4打差単独3位
タイガー・ウッズ(米)が2000年の全米オープンで後続に15打差をつけ圧勝した思い出のぺブルビーチGLでチャージを開始した。
米男子ツアーのAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマがカリフォルニア州、ぺブルビーチGL(PB)をメインコースに現地時間11日、第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を走るのはこの日スパイグラス・ヒルGC(SH)をラウンドしてノーボギーの3アンダー69にスコアをまとめたチャーリー・ウィー(韓)。ツアー未勝利の40歳が通算15アンダーまでスコアを伸ばし完全Vに王手をかけた。
上空が分厚い雨雲に覆われ肌寒い一日となったこの日、主役はやはりウィーではなくタイガーだった。得意のペブルビーチGLをインからスタートしたタイガーは、出だし直後の12番パー3でボギーを先行させたものの、それで目が覚めたのかすかさず13番からバーディショーを開演する。好調なショットでピンそばをとらえると、前日まで決まっていなかったパットが入り始め、そこから6ホールで5バーディの猛攻。バックナインはバーディ1つにとどまったが、5アンダー67をマークし通算11アンダーの単独3位に。ウィーとは4打差あるが十分逆転可能なポジションに浮上した。
「良いゴルフが出来ている」とタイガー。「ショットは昨日やおとといの方が良かったけれど、今日はパットが入ってくれた。ストレスのないラウンドだったよ。以前に比べミスの幅が格段に狭まってきている」と手応えを滲ませた。
タイガーが最後に逆転Vを飾ったのは2009年のこと。その年はWGC-ブリヂストン招待、ザ・メモリアル・トーナメント、アーノルド・パーマー招待でそれぞれ3打、4打、5打差を逆転して勝利を飾っている。ここ2年以上公式戦では優勝自体に縁のないタイガーだが、シーズン初戦に選んだ欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフ選手権でも優勝争いを演じ最終日は不発に終わったものの調子自体は上向き。果たして相性抜群のコースでタイガーは久々に勝利の美酒に酔うことが出来るのだろうか?
その他の注目選手はフィル・ミケルソン(米/PB)が通算9アンダーで、2009、10年にこの大会を制しているダスティン・ジョンソン(米/モントレー・ペニンシュラCC=MP)らとともに4位タイ。パドレイ・ハリントン(アイルランド/SH)が通算8アンダーで9位タイにつけている。
日本勢唯一出場の今田竜二は難易度の高いスパイグラス・ヒルGCで1オーバー73とスコアを伸ばせず、通算イーブンパー止まり。予選は突破したものの、予選通過人数が規定を上回ったため、賞金は支給されるが最終日にプレーが出来ない“MDF”に終わった。