L.ウェストウッド汚名返上なるか? R.マキロイは後退 欧州ツアー
若き世界ランクNo.2ローリー・マキロイ(北アイルランド)が足踏みする中、前週“悪態”騒動で物議をかもしたリー・ウェストウッド(英)に汚名返上のチャンスが訪れた。
欧州ツアーの中東シリーズ第3戦オメガ・ドバイ・デザート・クラシック(UAE、エミレーツGC)は現地時間11日、第3ラウンドの競技を終了。この日7位タイからスタートしたウェストウッドが5アンダー67の好スコアをマークし通算15アンダーで単独トップに浮上した。
1打差の2位タイにスティーブン・ギャラハー(スコットランド)、マルセル・シエム(独)、ラファエル・カブレラ-ベロ(スペイン)が続いたが、前日のトーナメントリーダー、マキロイは4バーディを奪いながら同じ数だけボギーを叩きイーブンパー72止まり。通算13アンダーで世界ランク4位のマーティン・カイマー(独)らと並び5位タイに後退している。
「風が吹いてグリーンが硬く締まってきた。今日のコンディションは本当に難しかった」と浮かない表情のマキロイとは対照的に単独トップに立ったウェストウッドは爽やかな笑顔を見せた。実はそのウェストウッド、先週の欧州ツアー、コマーシャルバンク・カタール・マスターズ最終日の16番でティーショットを打った後、自分のショットに腹を立てて悪態をつき、それがテレビで音声まで流れてしまい、母親からきつい叱責を受け謝罪するという騒ぎを起こしている。汚名返上のためにも今週は何としてもチャンスを活かしたいところ。
「良いプレーが出来ている。2日目、3日目みたいなゴルフが出来れば(優勝も)見えてくるだろうけれど、上位には強い選手がひしめいているので油断は出来ない。自分のゴルフに徹して出来るだけスコアを伸ばしていかなければ」と単独トップにも浮かれたところがないウェストウッド。悲願の世界ランク1位(現在同3位)に返り咲くためにも最終日は大事な1日になりそうだ。