藍、単独首位に返り咲く! 最終日はY.ツェンと一騎打ち
宮里藍が単独首位に返り咲き、2012年シーズン初戦Vに王手をかけた。
米女子ツアー第2戦のホンダLPGAタイランド(タイ、サイアムCC)は現地時間18日、前日雷のためサスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。第3ラウンドで7アンダー65をマークした宮里が、通算14アンダーまでスコアを伸ばして単独トップに再浮上した。
1打差の単独2位にロレックスランキング(女子世界ランキング)1位のヤニ・ツェン(台)が続き、通算12アンダー3位タイにカリー・ウェブ(豪)と申智愛(韓)。通算11アンダー単独5位にエイミー・ヤン(韓)、通算10アンダー単独6位にロレックスランキング2位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)と上位には実力者がひしめいている。
「ここに来ると良いフィーリングが湧いてくるんです」と言うのは2010年に今大会を逆転で制している宮里。この日は早朝に第2ラウンドの残りホールを消化し、引き続き18ホールを回り「長い一日だった」と話したが、第3ラウンドでは好調なショートゲームを武器に3連続を含む8バーディを量産。同組で回ったツェンとは仲良く両者『65』の好スコアをマークし、「ヤニと一緒のラウンドは凄く楽しい。たくさんおしゃべりをして笑って、お互い良い刺激を与え合える」と宮里が言えば、ツェンも「全く違うタイプのプレーヤーなので学ぶことは多い。彼女と一緒だとリラックス出来るので、明日も一緒に回りたい」と相性の良さを強調した。
本人たちの希望通り、最終日は宮里とツェンが直接相見えて雌雄を決することになった。果たして勝利の女神は一昨年のチャンピオンである宮里に微笑むのか? それとも連覇を目指すツェンに加担するのか?「自分のゴルフをして、最後のパットを沈めるまで集中し続けたい。そうすれば自ずとチャンスは生まれる」という宮里の言葉を信じたい。
一方、その他の日本勢は未だエンジンがかからずにいる。宮里美香は1アンダー71で回ったものの、通算1アンダーで前日の33位タイから30位タイへわずかに順位を上げただけ。諸見里しのぶは通算イーブンパー36位タイ、上田桃子は通算5オーバー56位タイに低迷している。