L.ドナルド、R.マキロイ、L.ウェストウッドのNo.1をめぐる戦い!
世界ランキングNo.1の座をかけた戦いが幕を開ける。
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季初戦、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権は現地時間22日、アリゾナ州ザ・リッツ-カールトンGCで1回戦がスタート。世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)、No.2のローリー・マキロイ(北アイルランド)、No.3のリー・ウェストウッド(英)らを中心に同ランク上位選手64人が激突する。
メジャーと同様に世界ランク上位選手が勢揃いすることから、上位に入れば獲得ポイントは大きい。だからこそ昨年5月以来、39週にわたって王座に君臨しているドナルドだが、今大会の結果次第ではその座から引きずり降ろされる可能性もある。チャンスがあるのはマキロイとウェストウッドの2人。いずれも優勝が条件で、マキロイの場合はドナルドが2回戦までに姿を消す、ウェストウッドの場合はドナルドが3回戦までに敗退すれば、それぞれ王座を奪うことができる。
それだけに2人はやる気満々だ。ウェストウッドは「ここのコースは中東と似ている。特にグリーンが。欧州勢に有利? そうだね」と胸を張る。クリスマス頃からトレーニングとダイエットで減量に励み、体重を約97kgから91kgまで落とした。これでよくなった体のキレを武器に、王座奪回に挑む。
マキロイも「マッチプレーとストロークプレー、どちらが優勝するのが大変か?」と尋ねられ、「2つの考え方があるけど、マッチプレーは6人を倒せばいいだけだからね。ストロークプレーは150人以上を相手にするんだから」と平然とコメント。自信をにじませた。
彼ら2人の挑戦を受けて立つドナルドは、「No.1になることより、No.1の座を守り続けることの方が誇り。たくさんの素晴らしいプレーヤーが足下にいる。No.1になるためには安定したプレーをする必要があるが、それを維持するのも同じだから」と淡々と話した。だが、こちらは今季まだ調子が今ひとつ。持ち前の安定したプレーを出し切れていないこともあり、不安を抱えての大会突入となる。
1回戦ではドナルドと、かつてマッチプレーの鬼と呼ばれたアーニー・エルス(南ア)がいきなり対決。エルスは世界ランクトップ50に入ってマスターズ出場権を手にする必要があるだけに、必死で臨んでくることが予想され激戦必至の展開となる。
日本勢は石川遼がただ一人参戦。昨年のフェデックスカップ王者であるビル・ハース(米)と1回戦で激突する。