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ベ・サンムンが“最大の番狂わせ” 次はR.マキロイと対戦へ

更新日:2012/02/26 12:59
ベ・サンムンが“最大の番狂わせ” 次はR.マキロイと対戦へ
WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権3回戦。昨季の国内ツアー賞金王で、米ツアールーキーのベ・サンムンがベスト8進出を決め、準々決勝でR.マキロイと対決することになった。(写真提供:AP/アフロ)

 

 世界ランク2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)、同ランク3位のリー・ウェストウッド(英)が順当に勝ち上がる中、欧米のメディアから“最大の番狂わせ”と話題になっているのが昨季の国内男子ツアー賞金王ベ・サンムン(韓)のベスト8入りだ。

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季初戦、アクセンチュア・マッチプレー選手権は、アリゾナ州のザ・リッツ-カールトンGCを舞台に現地時間24日、3回戦8マッチを行い準々決勝に進出する8名が出揃った。

 世界ランク4位のマーティン・カイマー(独)を一昨年の米ツアー賞金王マット・クーチャー(米)が4アンド3で下し、ベテランのスティーブ・ストリッカー(米)をハンター・メイハン(米)がやはり4アンド3で撃破。2回戦でタイガー・ウッズ(米)を一蹴したニック・ワトニー(米)をウェストウッドが3アンド2で破ると、前日石川遼に辛勝したポール・ローリー(スコットランド)を同郷のマーティン・レアード(スコットランド)が3アンド1で下しベスト8進出を決めた。

 また、今季すでに1勝を挙げているブラント・スネデカー(米)をピーター・ハンソン(スウェーデン)が5アンド3の大差で破ると、若手期待のダスティン・ジョンソン(米)を先月のヒューマナ・チャレンジで優勝を飾っているマーク・ウィルソン(米)が4アンド3で下して好調さをアピール。さらに大ベテランのミゲール・A・ヒメネス(スペイン)をマキロイが3アンド1で下した。そして、最後まで試合がもつれたのがベ・サンムンとジョン・センデン(豪)の対決だった。

 米ツアールーキーである25歳のベ・サンムンはWGCシリーズ初参戦。この日は接戦に次ぐ接戦でどちらが勝ってもおかしくない展開だったが、ベ・サンムンが13番パー5で第2打をグリーンサイドバンカーに打ち込みながらも執念のバーディ奪取に成功し、センデンから1アップを奪う。しかしセンデンも負けてはおらず、ワンオン可能な15番パー4でバーディを奪いすぐさまオールスクエアに持ち込んだ。

 だが、続く16番パー3でセンデンがティーショットをラフに打ち込みパーセーブに失敗。再びベ・サンムンが1アップとして迎えた17番、ベ・サンムンは1.5メートルのバーディパットを決めれば勝利が決まるところだったが、惜しくも外して決着は最終18番にもつれ込む。必死のセンデンは6メートルのバーディパットをねじ込めばエクストラホールに持ち込めるところだったが、打球はカップの左を通過しバーディならず。1.5メートルのパーパットを慎重に沈めたベ・サンムンが接戦を制し、1アップで勝利をものにした。

 ベスト8入りを果たしたベ・サンムンの準々決勝の相手は、年下だがすでに世界のトップに君臨する22歳のマキロイ。相手に不足はない。明日勝って欧米のマスコミに“世紀の番狂わせ”といわせたいものだ。

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