藍、美香揃って4位タイ発進！　連覇狙うY.ツェン出遅れ

　宮里藍、宮里美香の2人が揃ってメジャータイトルに向けて最高のスタートを切った。

　米女子ツアーの今季メジャー第2戦、ウェグマンズLPGA選手権は現地時間7日、ニューヨーク州、ローカスト・ヒルCCを舞台に開幕し、3アンダー69をマークしたベアトリス・リカーイ（スペイン）、ライアン・オトゥール（米）、ジュリア・セルガス（伊）の3人が首位を並走。1打差の4位タイに藍、美香ら7人が続き、さらに1打差の11位タイに6人がつける激戦となっている。

　連覇がかかるロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）が、パットに苦しみ2バーディ、6ボギーの4オーバー76で80位タイとまさかの出遅れとなる中、藍と美香の2人は、いずれも2アンダー70で4位タイ。メジャータイトルが狙える位置につけた。

　4月のLPGAロッテ選手権以来の今季2勝目をメジャータイトルで飾りたい藍は、パー3以外の14ホール中10ホールでフェアウェイをキープ。さらに18ホール中8ホールでグリーンをとらえるまずまずのショットと、18ホールで23パットというパッティングの冴えを武器に2バーディ、ノーボギーでラウンド。これまで気負いすぎて出遅れがちだったメジャー大会の初日を、しっかりと好位置でスタートさせ、初タイトルに向けて淡々と突き進む。

　インスタートの美香は16番からの3連続バーディの後、折り返した1番でボギーを叩いたが、その後忍耐強くプレーして、こちらも2アンダー70。先週のショップライトLPGAクラシックで3位タイになった好調さをキープし、初優勝をメジャーの舞台でと意気込んでいる。

　藍、美香と同じ4位タイには、ナ・エン・チョイ（韓）、ポーラ・クリーマー（米）、クリスティー・カー（米）、朴セリ（韓）、ジョン・ジャン（韓）ら実力者がずらりと並ぶ。さらに1打差の11位タイにスーザン・ピーターセン（ノルウェー）がおり、前週優勝のステイシー・ルイス（米）、日本ツアーでもおなじみのシャンシャン・フェン（中）がイーブンパー72で回り17位タイにつけている。

　その他の日本勢は、上田桃子、野村敏京の2人が2オーバー74で首位に5打差の39位タイとまずまずの初日となったが、ルーキーの金子絢香は、8オーバー80を叩いて131位タイ。メジャーの厳しさを身をもって知ることになってしまった。

　また、今大会でプロデビューを飾ったタイガー・ウッズ（米）の姪、シャイアン・ウッズ（米）は、18ホールで30パットとグリーン上で苦しみ、3オーバー75とスコアを崩して61位タイ。やや苦しい初日になってしまった。